RACING PROJECT BANDOH
RACING PROJECT BANDOH CAR NUMBER 19

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JGTC Round 8
RACE REPORT
SUKUKA GT 300km
Saturday 16 and Sunday 17 NOV.


予選9位からスタートも絶妙な戦略でトップを快走!
しかし、残り7周で接触によりコースアウトし12位に終わる
最終戦のグリッドは9番手
2002年全日本GT選手権シリーズ第8戦
SUZKA GT 300km
■開催日:2002年11月16日(予選)−17日(決勝)
■コース:鈴鹿サーキット(全長5,821m)
■決勝周回数: 52周
■天候:予選日(晴) 決勝日(晴のち曇)
■観客数:予選日13,500人 決勝日32,000人(主催者発表)
■路面コンディション:予選(ドライ) 決勝(ドライ)
■車名:ゼッケン19 ウェッズスポーツMR−S
■ドライバー:田中実/後藤聡
■監督:坂東正明

【公式予選】
■予選1回目 14位 2分08秒916
■予選2回目 6位 2分08秒579
■予選結果 9位 2分08秒579
ピットに佇むウェズスポーツMR-S
坂東監督が何やら、ヘッドセットで・・・
コースインするWedsSport MR-S
 金曜日の特別スポーツ走行では、1回目の走行でドライブシャフトが折れるというトラブルがあったものの、予定していたメニューをこなしてニュータイヤに対するマッチングを図って予選日を迎えた。
 晴れてはいるものの気温13℃、路面温度18℃と厳しいコンディションの中で予選1回目が始まった。田中実は、3周目に2分8秒916のベストタイムをマークしてクラス8番手。さらにアタックを試みるがタイヤのタレを感じたことで6周目にピットイン。続いて後藤聡が燃料の軽い状態で4周を走行、2分10秒693のベストタイムをマークし、その後に燃料を積んだ状態でのバランスを確認。チェッカーを受けた周に2分11秒213をマークしてピットへと戻るが、田中のピットイン後にウェッズスポーツMR−Sの出したタイムを上回るマシンがあり予選1回目をクラス14位で終えることになった。
 インターバルでマシンのセッティングを変更、予選2回目に臨んだウェッズスポーツMR−Sは、後藤が予選1回目で使ったタイヤで変更後の状態を確認。2分11秒165の自己ベストをマークして6周でピットイン。空力バランスを少変更し田中が乗り込んで2周の確認走行後、ニュータイヤでのタイムアタックへ挑む。そして2周目、2分8秒693をマーク。4周目にはさらにタイムを2分8秒579へアップし予選2回目はクラス6位。予選総合クラス9位で予選を終えた。
坂東監督「前回のレースの状態を踏まえて鈴鹿に合わせたセッティングを施して持ち込んだが、多少のハマリじゃないがもう少しという部分が残る予選だった。路面コンディションなのか全般に想定してきた中よりまわりのタイムが速かったということだな」

田中実「予選に関してはオーバーステアが出てプッシュはしたけどタイムには繋がらなかった。ただ、決勝に向けていい方向は見えたので明日までにセットを変えてもらえば戦える状態になると思います」

「後藤選手〜」じゃなくて「ミスズちゃ〜ン」ですね。
いつになくニコやかな優輝ちゃんです。
リアタイヤのみの交換でトップに踊り出る!!
「規定周回メイッパイ走っちゃったよ」
【決勝】
■フリー走行 2位 2分09秒438
■決勝結果 12位
 予選終了後に、決勝へ向けてマシンのバランスを良くする方向でセッティングを変更して臨んだ朝のフリー走行。ウェッズスポーツMR−Sは田中のドライブで予選タイムに匹敵する2分9秒438をマークしクラス2番手につける。後藤も、2分10秒762をマークし決勝での快走を予感させた。
 上空を覆う雲が増える中、決勝がスタートした。田中は、ポジションをキープしてオープニングラップを終える。2周目以降は、8番手No.7RX−7の真後ろにつきチャンスをうかがう。そして4周目、No.7RX−7とNo.31ARTAアペックスMR−Sを抜いて7番手に浮上する。さらに7周目には、NO.62ヴィーマック320Rを抜き、ウェッズスポーツMR−Sは6番手と浮上する。今回はマシンバランスの良さを生かして快調にレースを進める。
 予選ポジションが悪かったことからチームではスタートドライバーの田中を規定周回数ギリギリまで走らせ、ピットイン時にリアタイヤのみ交換してポジションを上げる作戦を採用。その作戦通り田中は、早めにピットへと入る上位陣に代わりポジションを少しずつ上げ、25周目には上位陣のコースアウトなどもあり3番手を走行する。29周目、ピットへ入ると予定通り燃料補給とドライバー交代、リアタイヤのみの交換で素早く作業を終え、3番手のままで後藤を送り出した。
 後藤は、ピットアウトから2周した32周目、ペースが上がらないNo.81シルビアを抜いて2位につけると、トップを走るNo.5モスラーとの差、3秒を詰めるべく猛然とプッシュ。38周目、そのNo.5モスラーがプレッシャーからかスプーンコーナーでコースアウト。そして、この時点でウェッズスポーツMR−Sがトップに立つ。
 2番手のNo.81シルビアとの差は2秒0。後藤は、その差を守るべくマシンを走らせるが、39周目に入った辺りからマシンのバランスが崩れ、コース前半のペースが上がない。2番手No.81シルビアに一気に差を詰められ、テール・トゥ・ノーズ。後藤は、No.81シルビアを押さえ込んでトップを死守するが、42周目のダンロップコーナーでインに並んできたNo.81シルビアと接触。コーナリング中に左リアを押された後藤はなすすべもなくコースアウト。トップの座を不意にすることになった。
 コースアウトはしたものの、後藤はトップから1周遅れの13番手でコースに復帰。その後、ペースの上がらないNo.5モスラーを抜き、結果は12位でチェッカーを受けることとなった。
坂東監督「朝の走行で速かったことで、そこそこチャンスはあると思っていたし、リスク覚悟でタイヤ交換をリアだけにすることで優勝を狙えると考えた作戦も上手くいってトップに立つことができた。ゆとりはないだろうとは思ったが、最後まで後ろを抑えてトップでチェッカーを受けられるはずだった。しかし、いくらレースとはいえあそこで当てちゃダメでしょ。GTAも接触した行為に対して2点のペナルティポイントと罰金を課しているわけだし、フェアな勝負をして欲しかったね」

田中 実「クルマはすこぶる調子よくて、ヴィーマックを抜いた時には自分としても持てる技量をフルに使ったんで気持ちよかった。できる限り引っ張っていい順位で後藤に渡すことはできて、後藤もポジションを上げてトップを走れたことでチームとして勝てるポテンシャルがあるんだということを見せられたと思います」

後藤 聡「後ろだけタイヤを変えていくという作戦がドンピシャでトップに立つことができたが、結果を出すことができなくて残念です。2番手に差を詰められた時はコースの前半でフロントが入らなくてかなりきつかったのは確かですが、抑え切れると思っていました。勝てなかったのは悔しいですね」

これで2002年全日本GT選手権のスケジュールはすべて終了いたしました。
1年間の応援ありがとうございました。

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[OUT SIDE] 「有終の美」とは行かなかったけれど、良いところは見せてくれましたね。17:17 02/11/19