MASA's ALTEZZA SERIES REPORT!
マサのアルテッツアレポートVOL.2 text by Masataka Bandoh

【Net's CUP ALTEZZA series】 Round 4 / 5



【第4戦 TI英田】

 残念ながら日本代表はベスト16で敗退してしまいましたが、街中がワールドカップでまだまだ盛り上がっていますよね。いつの日かモータースポーツもワールドカップみたいな盛り上がりを見せてくれるのでしょうか?
 自分も幼い頃からサッカーを始め、小さい頃の夢は日本代表でした。そういう意味ではかなり筋金入りのサッカーフリークと言えるわけです。日本戦のある日なんかは、モニターがあるカフェや居酒屋さんには多くのサポーターがいますが、車業界でいう量販店などはガラガラです。本当に経済効果はあるんでしょうか?僕もサッカーを見たいがために岡山に着いたとたんに居酒屋に入り、ドライバー上田五郎と「日本対チュニジア」を観戦しました。僕から言わせれば「サッカーがある日にレースをやるな!」です。「お客さんが少なくなるのはわかっているだろう!」って感じですよ。ちなみにMFの戸田、そう赤い髪のモヒカン。パンチがある奴です。実は町田出身の後輩なんですよ。次のドイツ大会でもみなさん応援して下さいね。僕はドイツに留学していたので、是非2006年も応援に行きたいものです。サッカーみたいな応援で、サッカーみたいな盛り上がり、サッカーみたいな観客数。モータースポーツには無理ですかねー。なんとかしたいですねー。

 そんなこんなで中田のゴールで上機嫌の僕は、TIサーキットにやってきた。今回はチャレンジカップ。いわゆるローカルレースだ。しかも1DAY。GTドライバーが2人も出てるレースを、こんな遠いところでなんの前座もないところでやるなって感じ。もう少し主催者側と話が出来ると良いのだが。
 今回で第4戦、ドライバーもやっと車に慣れてきたかな−って感じだ。エントリーは22台と、意外に多かった。みんなポイントが狙えるから参戦してきたのだろうか?しかし、前日のフリー走行ではトップは46秒台、うちの車は51秒台。この差は車か?ドライバーか?セットもいろいろ変えてみたがまだまだ。今回は新しいPADを使用したのでなんとも言えないが、少なくとも車はバランスだから一概に何が悪いかっていうのは言えない。一流のサッカー選手だったらラグビーボールでもそこそこサッカーしてしまうのだが。なんて意味がよくわからないか。
 そして日曜日の朝、予選が始まった。予選はもちろん新品タイヤでコースイン。タイムは49秒2、総合18番手。しかし、前々回の鈴鹿のようにレースでは何が起るかわらない。ドライバーにはタイムは予選より早く、タイヤをうまく使って、エンジンを壊さない、一台でも前に、ということを言い聞かせスプリントレースは始まった。スタートで一台交わすものの7周目に抜かれて順位は18位。そのままチェッカーで18位。エンジンに問題はなかったが、まだまだトンネルは長い。やはりいつの日か監督である以上はトルシエで、ドライバーである以上は中田で、観客に感動をあたえるスポーツにしたい。サッカーだって盛り上がっていない時代があったはず「みんなでサッカーみたいにしていこうよ!」(どうすればいいか意見を聞かせて下さい。)
 次のアルテッツアレースは6月30日。これがまたワールドカップ決勝の日。なんとかしてくださいレース関係者、主催者さん、帰りの高速も込みそうだよ。僕はドイツ対ブラジルで1対2でブラジルが5度目の優勝かな?
 ベッカムに続く日本人カリスマドライバーはいませんか?

【第5戦 筑波】

 6月30日はワールドカップの決勝の日、アルテッツアレースの決勝も同じ日に行われた。
 レースもここで折り返し地点。なんとかドライバーにもポイントが欲しいものだ。レースは勝負の世界。このシリーズはチームタイトルがあるわけではないので、一つでも前に行って欲しい。前回からドライバー上田も乗れてきているだけに期待が膨らんだ。練習走行では1分6秒1。トップは3秒7。悪いところはたくさんあるのだが、今回は前向きに良しとしよう。うちの車はABSがついていないし、エンジンもまだスペシャルを投入していない。エンジンは第1戦、2戦をスペシャルにしてその後は製造がまだ間に合っていなかった。て言うことはエンジンで1秒、ABSで1秒、コーナーで1秒。そうすれば3秒は縮まる。まあレースの世界に、〜たら、〜れば、はないけど…。
 予選開始1分前。ウエッズスポーツアルテッツアは、どの車よりも早くコースインをする。そして40番池田(草池)、17番山本を前に行かし続いて上田がついていく作戦をとった。しかし1周目の第2ヘアピンで7番深沢号と接触。前の車にはついていけず結局19位で予選を終えた。しかし予選20番手には深沢選手、21番手には川崎俊英選手とベテランが上田の後ろにいた。それもまたレースなのである。いくら車が速くても勝つことはできない。いくらドライバーが速くても勝てない。たとえシュマッハーがトヨタF1に乗っても一勝もできないだろう。そんなものである。
 そして決勝。スタート直後に川崎、深沢両選手に抜かれるもなんとかその後続についていく。そして、後ろからくるトップシークレット号をおさえて16位でチェッカーを受けることとなった。車のポテンシャルをもう少しあげ、ドライバーがもう少し頭を使って走れば、まだまだ見えてくるはず。次戦からABSを装着し、スペシャルエンジンを投入する。
 次は菅生なのでやはり登りが効いてくると思う。そしてドライバーも東北シビックに参戦していたので、コースにはなれている。残るところあと5戦少し、でも結果を残していかなければならない。やっと先頭グループの走りが見えてきた。もう少しでスタートラインに並ぶ。人間はセンスも必要だが、どこまで熱く強く思えるかも重要である。努力で行けるところまでは行けると思う。ウエッズスポーツアルテッツアは後半戦に勝負をかける。




※次のレースは8月3〜4日スポーツランドSUGOで行われます。


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