マサのアルテッツァレポート


Netz CUPアルテッツアシリーズ
レースレポート
2004年 第2戦 in スポーツランドSUGO
予選6番手で決勝も6番手

RACING PROJECT BANDOH
坂東 正敬
ドライバー 今村 陽一

木曜日
 
 前戦のTIで運良く4位をゲットして現在ランキング4位の坂東マサ率いるORC WEDS アルテッツアは今回より新車を投入した。大幅な変更点はないが前回のボディーより30kg軽量化し、安全タンクをトランク内から純正の位置に変更してボディーバランスをよくした。

時間がなかった為、事前のシェイクダウンは出来なかった。とりあえず木曜日のスポーツ走行でシェイクダウン。トラブルがでるんではないかとマサはドキドキしていた。ボディーは堅くないか? ゆるんでるところはないか? ABSはちゃんと作動するのか? 燃料系は大丈夫か?
いろんな不安をかかえたままシェイクダウンは行われた。天候は霧。とりあえず陽一はSUGOは初めてなのでまずはコース覚えと車のバランスを見ると言うこと前提に走行を開始した。アライメントやバネレートは前回のTIと同じのままでタイヤのみレインを履いてコースイン。特に問題はないが1分55秒とコースに慣れてないのかギヤがあってないのかというようなタイムだった。
  2本目は雨が降ってきて路面はさっきよりか悪くなった。スタビのみを交換して走行、リヤにトラクションがかからない。すぐにオーバーになる。他の車がアクセル入れてるところでも自分のは全然踏めない。減衰等をいじってみたがあまり変わらずタイムは59秒。原因がなかなかわからいのでセットかドライバーが乗れてないのか悩むところだった。3本目やはりタイムは上がらず、今度はブレーキングの時に車が暴れる。まだトラクションがかからないと言うことで走行後。いろいろと確認したが走行が終了となってしまったので明日試すことにした。

金曜日

 フリー走行。1本目。昨日の反省点はエアが低かった事。温感で1.9しかなかったので今回は2.2スタートにした。ブレーキはローターかPADと思い、とりあえずローターを交換した。昨日より雨は強かったがタイムは54秒9と昨日よりかよくなった。やはりタイヤの内圧だった。これもまた勉強になったがそんなこともわからないで人にアドバイスなんかできるのか? と、うちの社長に怒られた。ブレーキも安定してきた。問題ないとのドライバーのコメントにほっとした。路面はどんどん乾いてきた。最終とレインボーが濡れているといっていたがスタビをTRD製にしてスリックをはいてコースイン。徐々にタイムを縮めていった。この時は冷感でALL2.2少し高めでいって3周目のピットに入れ温感で合わせた。この時のセットは完璧ドライ。ドライバーも車を乗りこなしなんと42秒7を叩きだした。この時の碓井は43秒、前嶋は42秒8だった。この2本目のセッションで始めて1番時計をものにした。この時の陽一はかなり乗れていた。
  ダッシュロガーを積んでいたのでホテルに帰り、陽一と明日の為にミーティングを開いた。まだまだ最高速からのブレーキングで詰めれるところたくさんあることに気づき明日の予選を楽しみにしながら寝た。


予選

 昨日のミーティングの事と昨日乗れていた陽一のテンションがうまくいけば3番手は見えていた。期待をしながら予選に送り出した。
  碓井の後ろに着くがクリアが取れずに若干後ろに下がった。3周目・・・タイヤの良い状態の所でなんと赤旗。波乱の予選だった。なかなかクリアが取れずに12番手止まり。このまま予選が終わるのか? 一体何をやっているのかと怒鳴りたくなる気持ちだった。やっと最終ラップに38秒2を叩き出し予選6番手をなんとかゲットした。とりあえずほっとした。昨日の期待は・・・
  まあJAF戦5戦目を考えればワンメイクレースで予選6番手は上出来なのかもしれない。トップドライバーになるために厳しい言葉をかけて明日の決勝を迎えるようにした。


決勝

 朝、ホテルの窓から外を見ると薄暗い景色が見えた。又、雨?降るかなと期待をしながらホテルを出発した。SUGOに着くと霧。路面は確実に濡れていた。
  10時15分、決勝スタート。とりあえず路面がわからないのでタイヤを交換できる体制で待っていた。GTのフリー走行後、路面が乾きだし、インテグラワンメイクレースの時にはほぼドライ、とりあえずスリックで行くことにした。
  予選6番手の陽一は3列目、アウト側。アウト側の方が乾いていたのでスタートで勝負をかけろと指示をした。シグナルが赤から青へ、スタートはまずます、3コーナーで阪神タイガース号と接触。車に問題はなく6番手をキープする。
  後ろからはオートバックス号が近づいてくる。2周目とうとう1コーナーで抜かれ7番手に落ちる。8番手との差は結構あった。しかしまたまた陽一には神が降りてきた。34号車オートバックス号はフライングスタートでドライブスルーペナルティー。6番手へ浮上。その後は前との差は変わらなかったが逆に後ろとの差がどんどん詰まってくる。
  途中10周目よりABSが効かなくなりブレーキングがきつくなってきた。予選で11周も走っているせいかタイヤもたれてきた。なんとか17周のレースを6番手で守りきり6位フィニッシュとなった。6ポイントをゲットした。レースの方は序盤から碓井がリードするが11周目、前嶋がうまく碓井をかわしトップへ。その後はトップの座を前嶋がゆずらず前回の失格の屈辱をはらすトップでチェッカー。前嶋、碓井、牧田、西村、下藤、今村陽一の順だった。
  2戦目をを終えてランキングの方は碓井、前嶋、矢野、今村。とりあえず車が無事だったのでつまらないレースだったが、完走してポイントが取れたのでほっとした。陽一には良い勉強ができたと思う。まだJAF戦5戦目。現実的には満足だがトップを走れる可能性を見せてくれたので次回に期待したい。日々進化する坂東マサチームに期待してください。



<< 今村陽一のコメント >>

途中からABSが壊れたのでブレーキがとりあえずきつかった。つまらないレースだったかもしれないけど自分なりには凄く勉強になるレースだった。自分でもまだまだ苦手のところやタイムを落としてるところがあるのでたくさん走って勉強してタイムを縮めたい。アルテッツアレースで17周はハンドルが重いのでかなり疲れる。次の茂木は去年、走っているが結果が散々だったので今年はリベンジしたいです。今回の車にはかなり満足しています。応援していただいてるスポンサーやファンのみなさんに感謝したいです。
次もがんばりますのでよろしくお願いします。


<< 坂東 マサのコメント >>

陽一はブレーキングでまだまだつめられるところがロガーを見るかぎりだとたくさんある。今、現在はある程度トップ連中と走れるレベルまでは来たのだと思う。予選の仕方、決勝の勝負の仕方、タイヤの使い方を陽一がもっと勉強しないといけない。今後に期待したいです。



 次のレースは7月18日茂木(茂木チャンピオンカップ)で行われます。

レーシングプロジェクトバンドウ
(有)坂東商会
坂東 正敬

レーシングドライバー
今村 陽一



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