マサのアルテッツァレポート


Netz CUPアルテッツアシリーズ
レースレポート
2004年 第5戦 in ツインリンクもてぎ
雨が陽一をバックアップ!実力で5位を獲得!

開催日 2004年9月4日〜9月5日
コース ツインリンクもてぎ(全長4.801379km)
天候
路面コンディション ウエット
車名 ORC WEDS アルテッツア
ドライバー 今村 陽一
監督 坂東 正敬

練習走行
2日(木) ベスト2分16秒19
 
今回はGTの前座レースの為、前回のMOTEGIチャンピオンレースとは気合いや注目度が前回とは違う。GTの前座は今回が今年最後の為、何とか良い結果を諸先輩方に報告しようと今村陽一は気合いが入っていた。その為木曜日よりテストをすることにした。エンジンは前回と同じ、ミッションは筑波の練習走行でブローした為、オーバーホールしたミッションに積み替えた。セットはリヤのトーを0にしたくらいで特に変更はなかった。今村陽一にとって今回のレースはかなり重要であった。D1チャンピオンとしてアルテッツアレースに参戦したが話題ではなくて実力及び結果欲しいところ、諸先輩方は結果を残して認められてきた。土屋、織戸、谷口のように諸先輩方に続く為には予選、決勝ともに3位以内に入らなきゃいけないと思っていた。今回の練習走行は1本目より新品タイヤを投入した。中古タイヤで練習なんて考えではなくて予選の気持ちでいきなり行けと指示をした。ミッションの様子を見ながらの走行。1周目17秒67。5周目に16秒14。とりあえず8周アタックしたところで1本目の走行を終了した。2本目はフロントの車高とショックの減衰を変更しセット出す練習走行に切り替えた。この時、ピットはメカニックに任せて、3コーナーや最終コーナーを見に行った。すべてのコーナーで陽一は勢いはあるものの立ち上がりでアクセルを開けるのが遅れている。まあただ単に突っ込みすぎということ。その為タイムがでない。ブレーキもタイヤに頼っている。タイムは16秒67が2本目のベストでとりあえず明日、碓井にどんだけついていけるか楽しみに1日目を終了した。この日は16秒1がトップタイムだった。ちょっと上機嫌で夕飯を食べた。


練習走行
3日(金) ベスト 2分16秒55

前回の鈴鹿で2連勝を飾った碓井久彦。今回は彼についていけるか?又彼を上回るタイムを出せるのか?そこで陽一の今のレベル、または来年について判断することにした。
今回も碓井の後についてコースイン。碓井はエンジンがNEWの為、かなりペースは落ちていた。その碓井に頑張ってくっついている陽一。余裕の差が感じられた。5周目にピットイン。内圧を合わせて再び碓井の後ろでコースイン。碓井もタイムが延びない。陽一も17秒台をラップする。11周目碓井は15秒8。陽一は16秒5。このコンマ7が今の陽一と碓井の差だった。16秒5は全体で5番目くらいのタイムだった。とりあえず午後の走行でタイムアップを期待した。ミッションが1回だけ入らなかったと言うことで明日の事も考えて、スペアに交換した。そして2本目、またもやゼッケン17番の後ろでコースイン。しかし燃料タンクから出ているブローバイのフィッティングが外れ、燃料が漏れている為、急遽ピットイン。すぐに修理をしコースへ送り出すものもタイムは午前中より一向に上がらない。タイヤの消耗かタイヤの内圧かマシンか何か?不安を抱えながら明日の予選を迎えることになった。ちなみに碓井は15秒2。
碓井に聞くと絶対に14秒台には入ったという。ここでまた陽一とトップ選手の差が広がった。明日はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。


予選
4日(土) 予選タイム 2分15秒05

朝、雨かな?今日の予選は雨かな?と思っていたがアルテッツアの予選の時には完璧にドライになっていた。今回も碓井の後ろについて行けと指示をした。いつもは最高尾から予選を行うが今回は最前列、予選は30分と長いもののいつ雨が降ってくるか分からないし、台数が32台と多いのでクリアラップも取れない。そこで最初に出そうと決めた。しかし前日の午前中みたいに碓井についていけるかという不安はあった。1周目タイヤを温め2周目からアタック。しかし1周目、帰ってくると碓井の後ろには前嶋が・・・陽一は前嶋に前を譲ったのである。あれだけ碓井について行け!と指示をしたのに前嶋選手に勢いにやられて譲ってしまった。結局ほぼ単独状態でアタックし6周目に15秒053を叩きだし8番手に浮上した。そのままアタックを続行させるが15秒170とタイム更新ならず。タイムが上がらないので陽一は自分でピットに入ってきた。日曜日は雨だろうと考えていたのでタイヤの消耗は考えていなかった。とりあえずタイヤを使ってコーナーをまがれ!と指示を再びしコースに送り返すもののタイムは上がらず予選終了。結局8番手で終わった。トップは碓井、2番手牧田、以下、下藤、前嶋、山本、馬場、福嶌の順だった。碓井について行けないのが今の陽一の現状態。確かにドライビングテクニックは持っているがレースの経験や予選のやり方、タイヤの使い方、ステアリングの切り方などトップドライバーとの差は走りを見ていても分かるくらいの差が今はある。だから8番手でもある程度、納得はした。よくても6番手かなと思っていた。トップとの差は1秒5。これをコンマ5秒くらいに縮められればある程度の状況判断や頭を使った走り、単独での予選ができると思った。碓井選手がポールを取ったのでみんなで焼き肉を食べ明日の決勝を楽しみにホテルに帰った。


決勝
5日(日) ベスト2分27秒551

やはり雨。しかもアルテッツアレース前にはものすごい雨となった。グリッドには土屋圭市さんを始め織戸さん、谷口さんとみんなが応援しにきてくれた。
陽一は土屋さんにタイヤの温め方や雨の走り方を聞いて頭の中でシュミレーションしていた。ドリフトドライバーは雨に強いという絶好な見せ場。追い風は吹いている。陽一にスタート勝負!絶対福嶌さんの前に出ろ!と抜かれても12周あるレース。後は自分のスタンスで行けと!応援の言葉しかかけられなかった。シグナルがレッドからグリーンへ陽一はスタート失敗し1コーナー手前で2台抜かれ10番手に落ちる。しかし5コーナー、V字コーナー、ヘヤピンで次々とかわし6番手で1周目を終える。少しほっとした。トップは碓井、前嶋、牧田、山本、福嶌、そして陽一。後ろには阪神タイガースカラーの西村が13番手より怒濤の追い上げを見せる。そして2周目前の福嶌がS字でスピン。5番手に浮上。しかしダウンヒル手前で西村が陽一のインを刺す。陽一再び6番手。1コーナーで刺そうとするが西村がうまく1コーナーをまわり陽一との差を逆に広げていく。後ろからは佐々木が徐々に順位を上げ迫ってくる。3番手走行中の牧田が前嶋をかわし碓井との差を詰めていく。レースは中盤、牧田が碓井を抜きトップに躍り出た。しかしまたもやS字で牧田が痛恨の単独スピンこれで順位を落とす。陽一は1つ順位を上げ5番手へ浮上。碓井はまたもやトップへ。順位は碓井、前嶋、山本、西村、陽一の順。しかし前嶋のリヤタイヤの内圧が上がりすぎたのかブレーキの都度に車が不安定な動きをする。レースも終盤、山本が前嶋をかわして2番手へ。陽一は前との差を詰めるが西村もタイムをのばし順位は変わらない。結局そのままチェッカーを受けることになった。5位入賞。予選8番手スタートを考えると上出来かもしれないが西村に抜かれたのは陽一のミス。いくら向こうのマシンが速いからと言ってもタイム差はさほどない。今の陽一のレベルが再確認できた。雨の中は速いのだがもう少しレース事態を経験させなければ・・・経験がものを言うというのはまさにこのこと。マシン的にももっと雨のセットを出してあげればとも思った。今後はもっとテストをこなして少しでも乗りやすい状況を作ってあげたいそんな事を考えながら町田の工場に向かった。

今回は5位入賞という結果となりましたが満足いく結果とは考えておりません。チャンピオンの可能性はなくなりましたが現在シリーズ7位。少しでもシリーズ上位に食い込めるよう努力いたします。日々進化していく陽一に次戦も期待してください。スポンサー様には日頃から大変感謝しております。表彰台を目標に日々努力しますので残り2戦応援お願い申し上げます。

 次回は10月17日筑波サーキットです。

(有)坂東商会
坂東 正敬



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