開催日 |
2004年10月17日 |
コース |
筑波サーキット(全長2.045km) |
天候 |
晴れ |
路面コンディション |
ドライ |
車名 |
ORC WEDS アルテッツア |
ドライバー |
今村 陽一 |
監督 |
坂東 正敬 |
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練習走行
16日(土) ベスト1分05秒25(1本目)1分04秒92(2本目) |
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表彰台に届きそうで届かない陽一。D1チャンピオンドライバーがレース業界に殴り込み!って感じで今頃、第2の谷口信輝選手と言われてると想像したシーズン前。現実は谷口選手になれない、谷口選手とは違うと言われてる。しかしチーム全体が谷口選手以上になってもらおうじゃないの!と車のセットをいろいろと変えて新しくリヤメンバーも購入してこの筑波にやってきた。
今回は1DAY。しかし前日に占有走行枠が2本あった為。土曜日入りする事にした。11時30分フリー走行スタート。
リヤメンバーが新しくなった為、まずはセットアップ。基本的には今までと同じセットだが車が以前よりアンダーオーバーらしくタイムは1分5秒7。陽一はタイムが出ずにすぐさまピットイン。減衰を変更してコースイン。しかし以前とは違って、ダンロップ下や最終コーナーで全くアクセルが踏めない。
コースへ再び送りだしたもののすぐに戻ってくる陽一。今度はリヤスタビを固いのに交換しコースイン。しかし陽一の求めている車にはならず今度はリヤの減衰のみを固くした。やっと5秒2までタイムを上げたがすぐにチェッカー。陽一は不満足そうにピットに戻ってきた。タイムが出そうな気配がない。陽一は悩んでいる。もともといろんなセットを試させていなかったから陽一の中にある引き出しは何もない。
陽一の意見を聞き、次の走行に向けてセットをリヤの車高を下げてオーバーをなくそうと考えて変更した。
そして2本目の走行。通常ならばここで碓井選手の後ろを走りたいところだがまだトンネルから抜けられない陽一は単独走行をくり返す。ピットイン、ピットアウトをくり返しやっと4秒92をたたき出した。しかしトップは3秒8。筑波で1秒も離されてしまった。4秒9でラップするがタイムは伸びずそしてチェッカー。かなり不安のまま明日の予選を迎える事になった。
陽一は以前のリヤメンバーに戻して下さいと志願する。しかし今後の事を考えるとこの新しいリヤメンバーでセットアップをしていかないとトップとの差は離れてしまう。陽一がシリーズトップ争いをしているなら陽一の意見を聞きたかったがチームとしてはデーターが欲しい。そしてこの新しいメンバーでセットを少し変えて明日の予選を迎える事に決定した。
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予選
17日(日)ベスト 1分04秒784 予選19番 |
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トップは3秒台。昨日の陽一はかろうじて4秒台。碓井、前嶋がどのくらいのタイムを出してくるか?陽一のタイムを期待しながらピットロードで待っていた。今回の参加台数は27台。予選最低でもベスト5に入らないと抜けないサーキットなので凄く辛い決勝になると予想していた。予選が始まった。かなり混雑しているところでコースイン。とてもじゃないけどタイムは出ない場所。陽一はすぐさま切り替え1周ペースを落とす。
3周目、アタック開始。しかしタイムが出ずに5秒2。再びペースを落とし、今度は4秒81。総合10番手。周を重ねるごとに他のチームのタイムが伸び陽一の順位は下がって行く。8周目、4秒784。しかし結局このタイムを更新できないまま予選は終わった。シリーズ7位がうそみたいな順位。予選19番手である。チーム、ドライバーも納得いかない様子。冷静に判断すると確かに陽一は前回の走りとは全然違う。車に乗れてない。精神的にも少しダメージが大きい。がんばりすぎているので丁寧な運転ではない。茂木を始めて走った昨年みたいになってしまった。周りが見えてないのと他のドライバーのタイムが気になり自分がコントロールできていなかった。しょうがない。予選19番手からいかに前に行く事だけを考えてセットを変えた。
予選順位は前嶋、雨宮栄城(ちょっとびっくりした!)、山本、碓井、福嶌、山下の順だった。この中で、福嶌、雨宮は以前のメンバーを装着したままだった。やはり陽一はセットがでていないのか? しかし新しいリヤメンバーを装着した前嶋選手は3秒387と2番手との差をコンマ5秒も離してのポールポジションだった。19番手のグリッドの場所は最終コーナー途中。何かやってもらわないとかなりきつい状況で決勝を迎える事にした。
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決勝
4日(日)ベスト1分04秒848 決勝25番 |
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シグナルがレッドからグリーンへ。陽一はスタートを決め1周目には13番手で帰ってくる。前との差は全然離れていない。いけるかもしれないという希望が見えた。決勝周回数は25周。抜けない筑波で陽一のがんばりが見えた。
2周目、12番手、4周目なんと9番手まで順位を上げた。そして5周目の1コーナー、9番手に浮上して1コーナーでイン側を差しコーナーを曲がろうとした瞬間、陽一のブレーキミスでデパマン石渡選手の右後ろと陽一の左前が接触、デパマン選手は順位を落とし、陽一は8番手に浮上した。デパマン選手には大変悪い事をした。しかしこの時陽一の車はバンパーステーが曲がりダンロップ下、最終コーナーでコーナーを曲がる時にGがかかりタイヤとバンパーステーが接触している。白煙を吹いていた。8番手に浮上するがこの影響か6周目には10番手に下がってしまう。
そして7周目に4秒848を出すもののゼッケン19番にオレンジボールが提示される。この状況でアライメントがくるっているのにもかかわらずタイムがでているのを考えるとドライバーのメンタルかマシンのセットか?いずれにしてもこの状況でタイムが出るデーターは取れた。陽一はピットに戻ってくる。フェンダー、バンパーを修理して再びコースに送り出す。コース復帰後は26番手タイムも先程とは違って6秒台をラップする。とうとうトップ集団に周回遅れにさせられ完走を目指す。そして23周という周回を重ね無事にチェッカーを受けた。
トップは山本、2位碓井、以下は前嶋、雨宮、西村、福嶌の順だった。陽一は25番手という不本意な結果となってしまった。シリーズも9番手に落ち、最終戦に賭ける事にした。陽一は自分のミスを認め反省していた。結果が出なかった為、微妙な空気の中、小倉康宏社長の結婚式の2次会に陽一と二人で参加して、最終戦の鈴鹿に向けて乾杯したマサと陽一であった。
今回は残念な結果となりました。大変申し訳ありませんでした。今年もあと1戦最後は表彰台に上がって気分よくシリーズを終えたいと思います。もちろんトップを狙っています。少しでもシリーズ上位に食い込めるよう努力いたします。日々進化していく陽一に最終戦も期待してください。スポンサー様には日頃から大変感謝しております。表彰台を目標に日々努力しますので残り2戦応援お願い申し上げます。
次回は11月27日鈴鹿サーキットです。
(有)坂東商会
坂東 正敬
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