マサのアルテッツァレポート



Netz CUPアルテッツアシリーズ
レースレポート
2005年 第2戦 富士スピードウェイ
激戦の中、陽一 初ポール!!
陽一に新たなドリフト出身ライバル出現!初レースで・・・



開催日 2005年5月4日
コース 富士スピードウェイ(全長4.563km)
天候 晴れ
路面コンディション ドライ
車名 ORC タイトー アルテッツア #19
ORC YOKOMO アルテッツア #18
ドライバー 今村 陽一 #19
三木 竜二 #18
監督 坂東 正敬

今回の富士より2台体制になったレーシングプロジェクトバンドウ。
もう一人のドライバーは2004年D1チャンピオンの三木竜二。
またまたD1ドライバーである。
昨年の年末に始めて三木竜二に会った。D1は毎戦見ているので三木の名前は知っていた。陽一がアルテッツアレースをしているのはもちろん三木も知っていた。レースをやりたいという話をもらったが正直、当社には車が1台しかない為、他のチームでも紹介しようかなと考えていたが今後ドリフトからレースを行いたい人の登竜門を確立したい為、無理とわかっていたがOKを出した。
その後、オグラクラッチ、オートバックスを始めいろいろなスポンサー様のご協力により車を購入し今回よりレースに参戦できるようになりました。有難うございます。
走らせるからには頂点を目指し、陽一同様指導してまいります。
三木竜二のプロフィール等は随時レポートしていきます。
三木の目標はGTドライバー
陽一のとってよいライバルになってくれればと思っております。
今回は陽一のモチベーションを上げるのと三木を車に慣れさせる為、5月1日より練習走行をおこなった。ちなみに4月14日始めて2台テストを行ったが陽一は中古タイヤでベスト59秒6、三木は新品タイヤで59秒7と二人とも今回のレースに期待を持たしてくれるテストだった。

練習走行 1日(日)
陽一 ベスト2分00秒56(1本目)2分00秒54(2本目)
三木 ベスト2分00秒54(1本目)1分59秒96(2本目)
 
新しくリニューアルした富士スピードウェイ
3月に陽一はここで模擬レースに参戦して3位をGETしている。その後4月14日にもテストしているので比較的他のドライバーより新生富士を走行している。三木は14日が完璧なテストは始めてだったが始めて走行したにしては上出来なタイムを叩きだしていた。陽一は先日のテストでタイヤを使い切った為、1本目よりNEWタイヤテストを行った。天候はくもり、少し肌寒いくらいの気温だった。予選の気持ちでやれと陽一に1発の走りの勉強をさせたが2分00秒をラップする。14周走ったが結局59秒台には入れず走行終了。1本目トップは福嶌選手の59秒6。三木は中古タイヤでエンジン慣らし。5周目にPITに入れマシンを確認。徐々にペースを上げて残り3周ぐらいはアタックしろ!と指示をした。11周目00秒54を叩き出す。しかし13周目、三木はガス欠でストップしてしまった。陽一は三木のタイムをかなり気にしていたがラインやタイヤの使い方を再確認し2本目のテストに望んだ。三木号は走行後、燃料タンクをばらし、ポンプを1つ交換し何とか2本目のスポーツ走行途中に間に合い再びタイヤは中古のまま走行を始めた。陽一は相変わらずタイムを落とすことなく00秒台でラップする。59秒台には入らなかったが安定したタイムで初日を終えた。この日は全体で5.6番手の陽一だった。三木は残り20分のところでコースイン。さっきの走行時よりダンパーをフロントのみ1つやわらかくした。4周目、ほとんど終わっているタイヤで59秒96を叩き出す。その後も00秒台でラップする三木。この日2番手の順位で一日目を終えた。D1ドライバーを二人も起用して注目度ワンメイク中 No1。後は結果がついてくればと願いながら2日目を迎えることにした。
この日陽一は山梨に帰っていった。
あの時、陽一の本当の気持ちはどうだったのだろう?
三木は始めてのレースWEEKどうだったのだろう?

その辺は次回細かくレポートします。

占有走行 2日(月)
午前 陽一 2分00秒54 三木 1分59秒66
午後 陽一 1分59秒54 三木 1分59秒96

朝8時20分占有走行は始まった。余談だが今回はこの2台以外にVITZも2台エントリーしている。もちろんメンテナンスもだ。しかもVITZドライバーはアルテッツアの陽一号のチーフメカニックだ。ピット内は常にあわただしい。本来ならばVITZ 3台、アルテッツア2台、計5台だった為もっとあわただしい青空PITだっただろう。占有走行の為、この走行で誰が速いかだいたいわかる。
昨日の走行で陽一、三木はすでに注目はされていた。特に初参戦の三木は昨日の時点で59秒台に入ってる為、皆からセンスをかわれていた。そして占有が始まった。陽一には今まで通りで練習しろ!タイヤの使い方を勉強しろと!なんども同じことを繰り返し言った。まずはマシンの状態や他の車との差をチェックした。全体的にタイムが上がらない中、陽一は2秒台をラップする。三木はPITOUT後1秒台、0秒台とタイムを縮めてきてラスト3周で59秒台に入れてきた。陽一は自分のペースで走る事が出来ず、他車に引っかかってしまう。結局0秒台とまり。午後に賭ける事にした。今村号がPITに帰ってきた。何かデフオイル臭い。陽一に確認したがデフの効きは問題ないという。とりあえずデフポンプをばらし点検してみると吐出量が少ない。すぐさまデフポンプを交換しデフもASSYで交換することにした。懸命な作業とRS CHINOのお手伝いのおかげで何とか次の走行に間に合う事が出来た。すると隣の三木の車もなんとデフのケースのフィッティングが折れてデフオイルが漏っている。すぐさまデフをASSYで交換するが残りのスペアはファイナルガ4.556しかなかった為、違うファイナルで行かせる事にした。三木号は走行途中になんとか間に合い6周走る事が出来た。三木は4.556にもかかわらず2周目に59秒台に入れてくる。陽一も2周目に59秒66を叩きだし今回の富士の好調さをアピールしてくれた。現段階で杉林、福嶌、佐々木、のみマークしていた。明日は予選、三木にとっては始めての予選。いったいどんな感じになるのか楽しみにしながらピットに戻り作業をし始めた。この日は夜遅くまで作業していた。雨なら1-2なんて天候も気にしながらホテルに帰った。


予選 3日(火)
今村 1位 三木 10位

連日、織戸学選手がドライバー二人にレースを教える。レースといっても走り方、ステアリングのきり方、ブレーキング、そして気持ちだ。織戸さんがくるとドライバーのテンションが高くなる。土屋圭市さんは現役を引退している為、ドリフトレーサーの現段階でのトップは織戸さん。あの二人の目指しているスタイル。予選。三木はどことなく緊張していたがやはり前日までのタイムが逆によかったのか前だけしか見てなかった。杉林選手が三木に予選を一緒に走ろうと声をかけてきた。陽一はトップでPIT INし佐々木の後ろについていく作戦をとった。そして20分の予選が始まった。1周目なんとヘヤピンで三木が杉林と接触!三木の左ドアが凹んでいる。足回りに異常はなかったが三木はあせっている。ドライバーにはマシンは問題ない。そのまま走れとGOを出した。この時のPITOUT出口で白線をまたいだのが、のちのちひどい事になってしまった。一方、陽一は2分00秒以降タイムが上がらない。アタックする場所を探している。三木は2周目58秒台を叩きだしトップに踊り出た。さすが三木。単独でタイムを出したあたりはさすがD1ドライバーと思わせる感じだった。そして4周目58秒台を叩きだした。しかし6周目、伊藤も58秒台、上村も58秒台と三木は3位に落ちてしまう。しかし9周目ついに今村が58秒574を叩きだし生まれて始めてのポールポジションを奪った。その為、三木は4位に落ちてしまったが不運が再び彼を襲った。先程の白線カットでベストラップを削除されてしまい10位になってしまったのだ。三木は『残念、最初にぶつかって白線カットしたかどうかは覚えていない?しかも58秒出た後にアタックしにいったらミッションの入りが悪くなった。言い訳にはなるがポールも狙えた。』とコメントしてくれた。陽一は『たまたま杉林選手と三木が来たのでうまくスリップを使えた。明日もトップで帰ってこれたら最高です』とかなり上機嫌で予選を終えた。しかし予選終了後、三木の車はミッション交換、陽一の車はヘッドガスケットが抜けていた為、車上でのガスケット交換を行った。メカニックの懸命な作業にもかかわらず時間は夜中の1時になっていた。ポールの祝いで豪華食事をする予定だったが吉野屋の豚丼を半分目をつむりながらみんなで食べた。ポールをとってもいつもとおなじ一番最後に帰る事なった。しかし今回は今村陽一に勝ってほしい為、チーム全員一丸となって車を再確認し明日を迎える事にした。
フロント・ロウの陽一と始めてのレースを行う三木竜二。
とても楽しみになってきた。


決勝 4日(水)
今村 2位 三木 リタイヤ

土屋圭市、織戸学、谷口信輝選手達がグリッド待っている中、陽一はグリッドに車を着けた。前には誰もいない。フル参戦2年目にして始めてのポールポジション。今までこつこつセットアップしてきてやっと自分の車になった陽一。陽一のセットしてきた車とほぼ同じセットの三木。三木的にも昨日の悔いが残っているに違いない。10番手からもちろんトップを狙っている。
みんなが見守る中、レッドシグナルが消えた。TI同様、抜群のスタートで1コーナーは陽一が制す、2番手伊藤、3番手雨宮そして福嶌の順。三木は樋口をかわし8番手で帰ってくる。3番手以下はかなり離れてしまっている為、陽一と伊藤のガチンコ勝負!陽一は伊藤君の車はストレートが早いから無理にブロックせず行かれそうだったら前に出しついて行くとスタート前に語っていった。その為、陽一は伊藤君を前に出し2番手で走行する。8周目、再び陽一がトップを奪うが次の周に再びトップの座を奪い取られる。三木は7周目7番手まで浮上するがヘアピン立ち上がったところでエンジンブロー。なんとも痛いデビュー戦だった。
おそらく前ばかり見ていて気持ちだけ先に行ってしまってシフト操作も荒くなったのだろう?原因は定かではないが気持ちと操作とすべてがかみ合ってなかったのかもしれない。レースはチェッカーをうけて結果を残せる。速い一面は見せたものの結果が残せなかった三木。もう少しレースの取り組み方、姿勢を勉強させなければいけないと思った。一方、陽一は2番手を走行。後ろからは58秒台を連発しているすごい勢いの杉林選手が接近してくる。1番手の差よりも後ろから迫ってくる杉林選手との間隔の方が狭まってくる。そして最終ラップ。ストレートで妙なプレッシャーを賭ける陽一。ある意味クリーンではなかった。陽一にはクリーンなイメージのレーサーになって欲しい。伊藤君も始めてトップを走るわけだが全然ミスがない。よくあのプレッシャーに耐えられたと思う。
結局、伊藤君はそのまま逃げ、陽一は杉林選手とテールtoノーズ。なんとか抑えて2位で始めての表彰台をゲットした。トップでもおかしくないレース。優勝は出来たかもしれない。結果は結果。陽一は一番わかっているだろう。D1では優勝経験豊富な陽一。レースの頂点はすぐそこだがまだまだ時間がかかりそうだ。もう一度ポールをとってぶっちぎりのレースが出来たとき新しい陽一が誕生する。努力、センス、頭、すべてにおいて三木同様成長してもらいたいものだ。三木は次の鈴鹿が本当の山場。二人の違ったタイプのドライバーを扱うのは正直難しい。しかし陽一を今年シリーズチャンピオンにする為、全力で次も望む。次の鈴鹿、陽一はランキング1位として鈴鹿に乗り込む。この富士の勢いを今年は続けてもらいたい。D1ドライバーの挑戦はまだまだ続く・・・・・


レポートが遅くなりまして大変申し訳ありませんでした。
心よりお詫び申し上げます。
今後ともご指導並びに応援の程宜しくお願い申し上げます。

 次戦は6月4.5日鈴鹿サーキット(フルコース)でおこないます。

(有)坂東商会
坂東 正敬



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