2003 Vitz レポート vol1

坂東商会メカニック 宮原けんじろうのVitzレース参戦記

 はじめまして。今回このページを担当することになった宮原けんじろうです。
 今は坂東親分の下でメカニックをやっています。僕もみんなと同じように車いじりが大好きで86とかS30Zとか乗り継いでいじりたおして、物足りなくなってレースに出るようになりました。基本的にはメカニックなんで車作りとドライビングテクニックの両立に苦労するんだけど、どちらも大好きなんでレースを続けてます。
 今まではずっと富士のチャンピオンレースに出ていて、マーチターボとか92レビンで参戦してたけど、今ひとつ盛り上がりに欠けるんでVitzを買って参戦することにしたんだ。
 VitzレースとはトヨタのコンパクトカーVitzを使用するレースで、マシンは公道でも走れる仕様だ。僕は初年度から参戦し今年で3年目、この前僕のレースカーも1回目の車検をとったんだ。もうVitzレースで3年目だよ。なのになかなか勝てないんだよね。
 マシンの差が少ないから、腕の差っていうけどその少ないマシンの差がアンダーパワーの車にとっては大きい。ただレースを楽しもうって人ならなんにもしなくてタイヤとパットを交換するぐらいでいいんだけど、勝とうと思うとホント大変なんだ。

 言い訳っぽい前置きになったけど、今回はVitzの関東シリーズ第2戦富士スピードウェイのレースレポートをします。今回はゴールデンウィークということもあって木曜日から練習に来ている人が結構いたみたいで、普段練習不足の僕にとってはうらやましい限りで……。僕達はいつも通り金曜日の朝早く坂東商会を出発し、8:00頃富士に到着。イスとかテントを準備して朝一の練習走行に備えます。
 今回はGT選手権のサポートレースとなっていて練習走行は午前か午後のどちらか1回の30分しかなく明日の予選開始時間に近い午前を選び、予選をイメージしながらコースイン。
最初のラップでブレーキとタイヤを温め、メーター類なんかのチェックも行い、アタックラップへ。Vitzで早い人は2分12秒で走るからそれを目標に周回を重ねベストが13秒4とこのタイムなら予選の真ん中ぐらいかなぁって感じ。今回初めてNEW ネオバでの走行だったんで、データがなく苦戦したんだけど、とりあえずセッティングの方向性は見えたのでもう少しタイムアップは出来ると思う。

(予選)
 GTのサポートレースという事なんでいつも朝早い。今回は参加台数106台で予選がA、Bの2組に分かれて、僕はB組なんだけど参加受付が7:00からだから5:30起き。とはいっても、気合入れて走んないと予選落ちしちゃうからね。なんたって45台しか本戦へ進めないんだからね。受付の後は、簡単な車検が行われます。車高とか車重を量ったりする。その後ドライバーブリフィングがあって予選開始。富士のコースはストレートが長いからスリップストリームを上手に使わないとタイムがでない。
 しかも予選時間は20分間で1周に2分ちょっとかかるから8lapぐらいしかできない。今回向山君がタイム出てたんで、スリップ使いながら走ろうって約束したんだけど、1周目ですぐpit inしたからこの計画はボツ。そこでタイムが出そうな車を探してアタックしたんだけど、結果は9番手。総合で18番手だった。真ん中よりちょっと前だけど、この辺りのスタートが一番クラッシュに巻き込まれやすいんだよね。

(決勝)
 決勝はいつも次の日なんだけど、今回は1DAYイベントということで、午後の3:00スタートです。今回はGTの予選にもかかわらず、お客さんがいっぱい入っていて僕がフレッシュマンレースをやってた時にはない観客数で、ちょっと気分がいい。肝心なレースなんだけど、スタートで少し順位を下げてしまい、徐々に挽回してきた5LAP目の1コーナー進入でリアに追突され大きくグラベルへはみ出してしまい、せっかく戻した順位がまた下がってしまった。8LAPしかない決勝では1つのミスが命取りになっちゃう。ドライバーのマナーとか技量が向上すればもっとクリーンなレースになると思うんだけど。
 結局決勝は19位と不本意でしたが、次回も富士なのでこのデータをもとに研究して頑張りますので応援宜しくお願いします!! あと、いろいろ手伝ってくれたみんなありがとうございました。

 
坂東商会ピットクルー田島のレースサポート奮戦記

 はじめまして。坂東商会の田島と申します。
 今回は先日行われた、全日本GT選手権第2戦in富士スピードウェイのサポートレースであるVitz関東シリーズ第2戦のレースサポート奮闘記(?)を担当させていただきます。どうぞ宜しくお願いします。

 さて、今回は我が坂東商会のショールームメカニック宮原けんじろう氏のVitzレースにピットクルー(名ばかり……)として初めて同行させていただきましたVitzレースですが、ざっと説明すると、ナンバー付のトヨタヴィッツで競うワンメークレースです。参加台数は106台とかなり多めです。
 そんなにいじらなくても、レースに参加できるということもあって女性ドライバーも多いのがVitzレースです。決勝に進めるのは半分以下の45台。予選のタイムによって決勝進出が決定するという方式です。ちなみに予選落ちした人達はそれっきりではなくて、予選落ちした人達だけのコンソレーションレースに参加できます。
 話がそれましたが、この説明でVitzレースというものが大体わかっていただけたかどうかは不安ですが・・気を取り直して宮原サンのレースについてお話しましょう。

 Vitzレースが開催され始めたのは3年前で、宮原サンはその初年度から参戦し、富士ではポールポジション(予選第1位)をとったこともあるVitzレーサーとしてはかなりベテランですね。
 今回の富士は1DAYイベントということで前日に練習走行が30分間、次の日の午前中に予選、午後に決勝という何ともあわただしいレースになっていました。
 練習走行では、何せ台数が多いので午前と午後のセッションに分かれていて、宮原サンは予選の時間に近い午前を選び、私はピットウォールでタイムを記入していました。
 Vitzレースはグランドスタンドとか1コーナーとかで見ていると音も静かなので、結構遅そう……とか思うんですけど、やっぱりストレートを間近で見るとビュンビュン走り去っていって、割と速いんだ!!と思いました。
 で、タイムのほうですが、2分13秒4、、となかなかのタイムで(速い人のタイムは2分12秒位)これなら予選ばっちりだねと思いその日は、午後からセッティングと洗車で一日が無事終了しました。
 予選は決勝より緊張するらしく、宮原サンも他のメカもちょっとピリピリしているような感じでした。やっぱり予選でいいタイムを出していい位置に行けないと車の差がない分、抜いたりするのむづかしいですからね。
 予選も同じくピットウォールでタイムを記入していました。予選は電光掲示板に速い人のゼッケンが6位まで表示されるのでタイムを記入しつつ電光掲示板を見て……と大忙し!(でもないか……)。宮原サンのゼッケンは17番。でも速い人が結構いて、予選順位はBクラスで9番目。総合で18番目と中間よりちょっと上でした。
 それでも106台もいるんですから、結構すごいですよね。午後からは昨日と同じく決勝に向けてのセッティングと洗車。私はリザルトをとりにコントロールタワーとテントを原付で行ったり来たり、そしてコケてガレージに激突!!両膝に青あざが……でも私が今日コケておいたから、明日の決勝では宮原サンの車がぶつかったりしなでください、と神様に願いつつ(こんな時だけ神頼み)一日が終了しました。
 決勝は、グリッドからのスタンディングスタートです。グリッドに整列したVitz達はとても緊張感にあふれ、レーサーである宮原サンよりも私の方がドキドキしていたと思います。
グリッドにてメカが最終チェックを行い(タイヤのボルト締めたり)いよいよレース開始です。どうか1位になれますように……という願いと、どうか無事に戻ってきますようにという思いでいっぱいいっぱいでした(笑)。
 決勝は8周であっという間でした。というのも、ピットウォールは解説もよく聞こえないし、モニターもついていなかったのでレースの様子がわからないんです。とりあえず電光掲示板の1位のゼッケンから走り抜けていく車を数え、「あっ今18位」とか「今17位」とかそんな感じで……。結果は追突されちゃったこともあって総合19位でした。
 宮原サン的には不本意な結果だとは言っていましたが106台中19位なら私はなかなかだと思うし、大きな怪我や事故もなく無事にレースが終了したことが一番良かったかなと思いました。ホント御疲れ様でした〜!!

 


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