鈴鹿サーキット Round1
2007 AUTOBACS SUPER GT 第1戦 SUZUKA GT 300km 練習走行 2007年3月16日(金) 公式予選 2007年3月17日(土) 決 勝 2007年3月18日(日) |
鈴鹿サーキット Round1 Practice
2007年度スーパーGTが開幕した。シーズンオフは長いようで短くて、先日の合同テストではドライバーオーディションも行われた。マシンは変わらず、初戦はセリカ(3S-GTE)での参戦となった。
今年は、ドライバーが一新し、昨年GT500クラスのSCに乗っていた飯田章選手と昨年、FT&FCJ ミドルフォーミュラのダブルチャンピオンを獲得した関口雄飛選手を迎え、新たな気持ちで開幕戦鈴鹿がスタートした。全9戦、爆走坂東組としてチャンピオンを狙いますのでよろしくお願いします。
<< フリー走行 >>
■ 1回目 10時15分〜11時45分
天候:晴れ 路面状況:ドライ 気温:11度 路面温度:18度
合同テストから若干デフの仕様変更をおこなったマシンをドライブする為、飯田章選手がマシンに乗り込んだ。午前中のフリー走行は混走の中行われた。
5周目早くも前回の合同テストタイムと並ぶ5秒9を叩き出した。その後10周目にはベストタイムの5秒4を叩き出し、12周目にドライバー交代。先日の合同テストでは半日しか走っていない関口選手がステアリングを握った。しかし4周目、関口選手より『ガス欠症状みたいなのがでる。』と無線が入り急遽PIT IN。ECUを交換し再びコースに戻った。その後はトラブルもなく走行を続ける。9周目、7秒8を叩き出す。まだまだ飯田選手のタイムに届かないがルーキーとしては可能性がまだまだある為、PITではまだタイムが上がるんじゃないかという雰囲気でPIT内では関口選手を見守っていた。結局13周走ったがタイムは伸びず午前中のフリー走行を終えた。
GT300クラストップタイムは43号車ARTA ガライヤで2分4秒267、2位は13号車 エンドレスアドバン洗剤革命Zで2分4秒676、3位は101号TOYSTORY apr MR-Sで2分4秒799。決勝の波乱を予想させる午前中のフリー走行となった。ウエッズスポーツセリカは飯田章選手が叩き出した2分5秒494で6番手とまずまずの出だしを切った。
■ 2回目 14時15分〜16時00分
天候:晴れ 路面状況:ドライ 気温:12度 路面温度:17度
19号車ウエッズスポーツセリカは飯田選手がステアリングを握り、フリー走行が開始された。
午後は午前中のセットにリヤ5mmのスペーサー入れてトレッドを広げた。決勝に向けてのバランス確認を行いながら走行を開始した。2周目5秒9とまずまずの感触。そしてドライバー交代。
関口選手はまだGT500に抜かれなれていない為、LAPが安定しない。しかし走行4周目、自己ベストの6秒9を叩き出す。次の周は9秒7。そして自己ベスト更新の6秒8。なかなか安定できない。そして11周目、関口選手から無線で『シフトアップで4thが入りづらい!』とのコメント。飯田選手がマシンをチェックする為、PIT IN。飯田選手がミッションチェックをするがは『やはり入りが悪い!』とのコメント。とりあえずドライバー交代の練習をPITでやる為、飯田選手をPITで待っていた。
GT300占有になり3周目、2コーナーでコースアウト!自力で脱出不可能な為、レッドフラッグ。マシンはサイドステップのみのダメージだったがここでセリカはフリー走行を終えることになった。
金曜日の総合GT300クラストップタイムは13号車エンドレスアドバン洗剤革命Zで2分3秒138。2位は43号車の今年復活したARTA ガライヤで2分4秒257。3位には62号車WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rそして、19号車ウエッズスポーツセリカは2分5秒494で9番手。しかし昨年のタイムをトップ集団は大幅に上回る事となった。トップと差が約1秒7。マシンの差をいかにカバーするかが明日の予選のポイントとなった。
鈴鹿サーキット Round1 Qualifying Certifications
■公式予選結果
予選1回目 | : | 16位 2分05秒358 |
スーパーラップ | : | − |
予選総合 | : | 16位 2分05秒358 |
■開催日:2007年3月17日
天 候:晴 | ||
観客動員数 | : | 予選 16,000人 |
監督:坂東正明 |
■コース: | 鈴鹿サーキット (全長5.807km)) |
路面コンディション:ドライ | |
車 名: | ウエッズスポーツセリカ <GT300クラス ゼッケン19> |
ドライバー:飯田 章/関口 雄飛 | |
チーム: | WedsSportRacingTeam with BANDOH |
<< 公式予選 >>
■1回目 10時10分〜11時10分
天候:晴 路面状況:ドライ 気温:11度 路面温度:17度
午前中に行われた公式予選1回目、この午前中にタイムを出さないとスーパーラップには残れない。ただ昨日の感触だと他のマシンの仕上がりは良く、セリカはこの肌寒い気温とタイヤのマッチングがポイントだった。
最初の20分は300の占有。もちろん飯田章選手がステアリングを握った。ウォームアップ後、飯田章選手がアタック。昨日のタイムをわずかに更新する2分5秒358を叩き出す。まずまずのタイム。しかし101号車・13号車・2号車・46号車が昨日のタイムを大幅に上回った。なんと19号車は16番手まで順位を落としていた。ここで300の占有は終了。なんとGT300トップの影山正美選手は2分2秒536でコースレコード。後はGT500との混走の中でタイムを出さないとスーパーラップに残れないというかなり厳しい状況となった。
飯田選手は『タイヤは昨日より全然グリップする。むしろグリップしすぎるのかも?でも昨日よりストレートが全然伸びない。スプーンでヴィーマックに引っかかった。』とのコメント。路面とタイヤなのか?とりあえず、飯田選手からは『どんなにがんばっても4秒5くらいしかでないと思う。混走は関口選手をたくさん走らした方がいいと思う。予選ではなく決勝を考えていこう。』とのコメント。
そして混走。まずは飯田選手がユーズドタイヤでマシンチェック。その後、関口選手に交代した。関口選手は走るにつれマシンになれてきたのか少しずつラップが安定してきた。そして7秒047を記録。まだまださすがに飯田選手のタイムには届かないが期待の走りをみせてくれた。残念な事に予選グリッド16番手が確定。スーパーラップ進出は出来なかった。
GT300クラス1位は昨年同様13号車エンドレスアドバン洗剤革命 Z 2分2秒536、2位は101号車 TOYSTORY apr MR-S 2分2秒923、3位はプリヴェKENZOアセット・紫電で2分3秒038であった。一方、GT500クラス1位はこちらも昨年同様8号車ARTA NSX。タイムはこちらもレコード。1分50秒426、2位は18号車TAKATA童夢NSX1分51秒048、3位17号車REAL NSX 1分51秒201でNSXがテストからの好調さをアピールする予選1回目となった。
■2回目 GT300クラス占有14時25分〜14時40分
天候:晴 路面状況:ドライ 気温:12度 路面温度:18度
この占有走行2回目、スーパーラップ進出車はスーパーラップに向けてのマシンチェックを行う。惜しくもスーパーラップ進出を逃したマシンも決勝に向けてのマシンチェックや燃料満タン時のタイヤの磨耗、バランスなどをチェックする。19号車もスタートのタイヤは決まっているので後半、関口選手がどのタイヤで行くかをチェックしたい為、念入りに2回目の公式予選に望んだ。
関口選手は今年初めてSUPER GTに参戦するルーキー。SUPER GTを生で一度も見たことがない19歳。フォーミュラ系ドライバーの為、ドライバー交代などの練習は一度もした事がなかった。その為ドライバー交代の練習も含めて2回目の予選がスタート。まずは飯田選手がマシンに乗り込んだ。
そして関口選手に交代、まだまだドライバー交代に時間がかかりすぎる。しかし走行タイムは2分7秒587。まずまずのタイム。トップは相変わらず13号車。このセッションでも5秒台を叩き出していた。マシンの好調さをアピールしていた。結局このセッションは10番手、決勝に向けてはまずまずの感じ。後はタイヤと飯田章選手がどこまで順位を上げてくれるか、関口選手の始めてのGTレース、何が起こるかわからない開幕戦。悔しい思いしながら両選手はSUPER LAPのモニターを眺めていた。
飯田選手からは『車のバランスは悪くない。タイヤも悪くない。車は乗りやすい。ただ他の車が速すぎる。』とのコメント。
明日の決勝スタートグリッドはGT300クラス16番手からの走行になる。
<< スーパーラップ結果 >> GT500 クラス
1位 8号車 ARTA NSX 1分49秒8422位 32号車 EPSON NSX 1分50秒583 3位 18号車 TAKATA童夢 NSX 1分50秒595 | GT300クラス
1位 13号車 エンドレス アドバン洗剤革命 Z 2分2秒2542位 101号車 TOY STORY apr MR-S 2分2秒411 3位 43号車 ARTA Garaiya 2分3秒503 |
GT500の49秒台には正直驚いた。今年はマシンのスピードを昨年より抑えるという方向性のレギュレーション。HONDAの開幕戦にかける思いと事前テストの結果がこのタイムを叩き出したのだろう。
GT300も2秒台という驚異的なタイム。SUPERLAPの1周アタックで予選よりタイムを上げてくる影山正美選手はさすが。そのタイムに迫るタイムを叩き出した大嶋選手も今後が期待されるだろう。関口選手もカート時代そして今年のF3でライバルとなる大嶋選手の活躍を見て凄く悔しかったに違いない。
予選総合
GT300クラス/予選総合 □1回目:2007-03-17|天候:晴|コース:ドライ □スーパーラップ/2回目:2006-03-17|天候:晴|コース:ドライ | |||||||||
Po. | No. | Machine | Driver | Qualify#1 | SuperLap | Tire | WH | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | エンドレスアドバン洗剤革命 Z | S | 影山 正美 藤井 誠暢 | R 2'02.536 | R 2'02.254 | YH | ||
2 | 101 | TOY STORY apr MR-S | S | 大嶋 和也 石浦 宏明 | R 2'02.923 | R 2'02.411 | MI | ||
3 | 43 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | R 2'03.407 | R 2'03.503 | MI | |||
4 | 46 | 宝山 DUNLOP Z | S | 佐々木 孝太 横溝 直輝 | 2'03.726 | 2'03.808 | DL | ||
5 | 2 | プリヴェKENZOアセット・紫電 | S | 高橋 一穂 加藤 寛規 | R 2'03.038 | 2'03.876 | YH | ||
6 | 62 | WILLCOM ADVAN VEMAC408R | S | 柴原 眞介 黒澤 治樹 | R 2'03.180 | 2'04.232 | YH | ||
7 | 88 | アクティオ ムルシェRG-1 | S | マルコ・アピチェラ 山西 康司 | 2'04.173 | 2'04.257 | YH | ||
8 | 31 | apr MR-S | S | 峰尾 恭輔 坂本 雄也 | 2'04.381 | 2'04.638 | MI | ||
9 | 7 | RE 雨宮 RX-7 | S | 井入 宏之 折目 遼 | 2'04.034 | 2'04.842 | YH | ||
10 | 87 | マルホン ムルシエRG-1 | 桧井 保孝 余郷 敦 | 2'04.509 | 2'06.221 | YH | |||
11 | 4 | EBBRO 350R | 田中 哲也* 山崎 信介 | 2'04.714 | YH | ||||
12 | 26 | ユンケルパワー タイサン ポルシェ | 山路 慎一* 谷口 信輝 | 2'04.721 | YH | ||||
13 | 47 | 宝山 DUNLOP Z | 脇阪 薫一* 密山 祥吾 | 2'04.980 | DL | ||||
14 | 110 | GREEN-TEC BOXSTER GT | S | 黒澤 琢弥 光貞 秀俊* | 2'05.180 | YH | |||
15 | 5 | クムホ プロμ マッハ号 320R | 玉中 哲二* 竹内 浩典 | 2'05.346 | KH | ||||
16 | 19 | ウェッズスポーツセリカ | S | 飯田 章* 関口 雄飛 | 2'05.358 | YH | |||
17 | 77 | クスコ DUNLOP スバルインプレッサ | 山野 哲也* 青木 孝行 | 2'05.469 | DL | ||||
18 | 11 | TOTAL BENEFIT・JIM CENTER F360 | S | 植田 正幸 松田 秀士* | 2'05.635 | YH | |||
19 | 83 | YOKOYAMA ADVAN UEMATSU 320R | 植松 忠雄 阪口 良平* | 2'05.767 | YH | ||||
20 | 55 | DHG ADVAN FORD GT | 池田 大祐* 番場 琢 | 2'06.956 | YH | ||||
21 | 666 | 楽天 BOMEX 320R | 周防 彰悟 山下 潤一郎* | 2'07.239 | YH | ||||
22 | 333 | Mario ADVAN 石松 PORSCHE | 小林 且雄* 井上 貴志 | 2'07.833 | YH | ||||
23 | 9 | LEYJUN DUNLOP MT900 | OSAMU* Guts 城内 | 2'09.469 | DL | ||||
24 | 118 | FINA GLAD SpecialOlympics GT3R | 宮本 隆士 田ヶ原 章蔵* | 2'09.879 | YH | ||||
GT300 以上予選通過 | |||||||||
70 | 外車の外国屋アドバンポルシェ | 小泉 洋史 (高見沢 一吉*) | 2'17.206 | YH | |||||
66 | トリプルA ガイヤルド RG3 | (古谷 直広) (栗原 宗之) | 出走せず | YH | |||||
67 | トリプルA ガイヤルド RG3 | (黒澤 翼) (和田 久) | 出走せず | YH |
■GT 500 CLASS/予選総合 | |||||||||
Po. | No. | Machine | Driver | Qualify#1 | SuperLap | Tire | WH | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | ARTA NSX | S | 伊藤 大輔 ラルフ・ファーマン | R 1'50.426 | R 1.49.842 | BS | ||
2 | 32 | EPSON NSX | S | ロイック・デュバル ファビオ・カルボーン | R 1'51.523 | R 1'50.583 | DL | ||
3 | 18 | TAKATA 童夢 NSX | S | 道上 龍 小暮 卓史 | R 1'51.048 | R 1'50.595 | BS | ||
4 | 17 | REAL NSX | 金石 勝智 金石 年弘 | R 1'51.201 | R 1'50.806 | BS | |||
5 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | S | 立川 祐路 高木 虎之介 | R 1'51.969 | R 1'51.433 | BS | ||
6 | 100 | RAYBRIG NSX | S | ドミニク・シュワガー 細川 慎弥 | R 1'52.371 | R 1'51.513 | BS | ||
7 | 23 | XANAVI NISMO Z | S | 本山 哲 リチャード・ライアン | R 1'51.898 | R 1'51.967 | BS | ||
8 | 6 | Forum Eng. SC430 | S | 片岡 龍也 ビヨン・ビルドハイム | R 1'52.460 | R 1'52.094 | BS | ||
9 | 22 | MOTUL AUTECH Z | S | ミハエル・クルム 松田 次生 | R 1'52.293 | R 1'52.155 | BS | ||
10 | 39 | デンソー サード SC430 | アンドレ・クート 平中 克幸 | 1'52.877 | R 1'52.430 | BS | |||
11 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 | S | 脇阪 寿一* アンドレ・ロッテラー | 1'52.940 | BS | |||
12 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 | S | 服部 尚貴* ピーター・ダンブレック | 1'53.085 | DL | |||
13 | 24 | WOODONE ADVAN Clarion Z | S | J.P・デ・オリベイラ* 荒 聖治 | 1'53.643 | YH | |||
14 | 12 | カルソニック インパル Z | S | ブノワ・トレルイエ* 星野 一樹 | 1'54.048 | BS | |||
15 | 3 | YellowHat YMS モバHO ! TOMICA Z | セバスチャン・フィリップ* 柳田 真孝 | 1'54.174 | BS | ||||
16 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士 織戸 学* | 1'55.542 | YH | ||||
GT500 以上予選通過 | |||||||||
両クラスの上位10台は、スーパーラップにより順位を決定 □タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ □WH=ウェイトハンディキャップ(kg) □スーパーラップ アタックドライバー:GT500[赤字]/GT300[青字] *=予選1回目のタイムを出したドライバー/()付のドライバーは予選通過基準タイム不足 R=コースレコード ペナルティ 予選1回目 ※No.25 ベスト及び2ndベストタイム削除:国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗区間の追越し)違反 ※No.11,31 罰金2万円:トランスポンダー交換違反 |