スポーツランドSUGO Round5


 2008 AUTOBACS SUPER GT 第5戦 SUGO GT 300km RACE
 練習走行 2008年7月25日(金)
 公式予選 2008年7月26日(土)
 決  勝 2008年7月27日(日)

スポーツランドSUGO Round5 Practice


セパン戦から2週間後、傷ついたマシンが帰ってきた。
このSUGOまであと2週間と言う短い期間でウェッズスポーツIS350は復活した。

昨年の優勝を含め、レーシングプロジェクトバンドウはSUGOとの
相性が良い。
SUGOでの優勝は3回。これはGTでのSUGO優勝記録最多の勝利数だ。

セパン戦の屈辱を晴らすべくスポーツランドSUGOに乗り込んで
きた。

<< フリー走行 >>
■ 1回目(混走) 9時45分〜11時15分
天候:雨  路面状況:ウエット  気温:22度  路面温度:23度


東北地方はまだ梅雨が明けていない。昨日の午後から雨が降っていて、金曜日の今日も雨が降ってきた。

レインタイヤでのフリー走行が開始された。スタートは織戸選手。
今回からシートを交換してきたのでシートポジション合わせから
スタートした。
3LAP目には1分39秒407を記録し4番手に。スタビライザーとタイヤ
を交換して再度スタート。織戸選手は1分37秒650のベスト
タイムを記録するも、GT300クラス6番手のタイムとなった。

午前中のフリー走行終盤に阿部選手に交代し、8LAP目にベスト
タイムの1分37秒315を記録した。午前中のフリー走行の結果は
GT300クラス13番手。


トップは一時雨が止み、乾き始めた路面で記録した1分34秒261で33号車ハンコックポルシェだった。

■ 2回目(混走/占有走行) 14時20分〜16時05分
天候:雨  路面状況:ウエット  気温:22度  路面温度:24度


お昼には雨が止みこのまま路面が乾くと思っていたが、走行直前に雨が降ってきた。

スタートは織戸選手。3LAP目に1分38秒481を記録し、暫定2番手に。その後、小雨になったり止んだりと気まぐれな雨が続く中、
織戸選手は5LAP目に1分37秒460を記録し、GT300クラス4番手で
阿部選手と交代した。

阿部選手は12LAPの連続走行をこなし、ベストタイムの1分38秒062を記録、路面が乾き始めてきたので、タイヤテストを兼ねて、
織戸選手がスリックタイヤで出た。

スリックタイヤでの走行にはまだ早かったが、決勝を見据えての
テストの為6LAPを走行した。しかし、予想を裏切るかのように、
雨脚は強くなり、スリックタイヤでのベストタイムは1分44秒277と
天候に左右される走行となった。

ラスト15分のところでインターミディアムに履き替え、阿部選手に交代したが、単独スピンでフロントをクラッシュし、金曜日の走行は終わった。修理が終わったのは夜中の1時過ぎだった。


スポーツランドSUGO Round5 Qualifying Certifications


■公式予選結果

予選1回目:1位  1分24秒108
スーパーラップ:1位  1分23秒985
予選総合:1位  1分23秒985

■開催日:2008年7月25日

天 候:曇
観客動員数:予選 16,200人
監督:坂東 正敬
■コース:スポーツランドSUGO(全長3.704km)
路面コンディション: ドライ
車 名:ウエッズスポーツIS350
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:織戸学 / 阿部翼
チーム:WedsSportRacingTeam with BANDOH

<< 公式予選 >>
■1回目 11時00分〜11時20分(GT300)
     11時40分〜12時00分(混走)
天候:曇  路面状況:ドライ  気温:23度  路面温度:27度


GT300占有走行の朝、降っていた雨は上がり、天気は回復してきた。

GT300クラス占有予選1回目のスタートドライバーは織戸選手。路面はウェット宣言が出されていたが、路面はほぼドライ。
スリックタイヤでスタートした。

2LAP目に1分24秒108を記録し暫定トップになる。路面はほとんど
乾いてきている。4LAP終了した時点で、阿部選手に代わる。
ベストタイムの1分26秒828を3LAP目に記録するが、ここで赤旗中断。2人とも107%をクリアしている為、無理をせず走行を終了する。GT300クラス占有時間は暫定トップで終わった。

GT500との混走では、金曜日にテスト出来なかったタイヤテストを
中心に進めていく。
スタートは織戸選手、順調にタイヤテストをこなし、阿部選手に
交代する。
途中、2号車紫電がコース上にストップした為、赤旗となるが、順調に周回をこなし、午前中の予選は暫定トップのまま
終了した。

ウェッズスポーツIS350はデビュー3戦にして全戦スーパーラップ進出をはたし、ポールポジションに向けて、最終チェックに
入った。

■2回目 GT300クラス占有14時30分〜14時45分
天候:曇  路面状況:ドライ  気温:24度  路面温度:30度


スーパーラップ進出を果たしたウェッズスポーツIS350はスーパーラップのセッティングのための走行に専念した。

織戸選手が1分24秒876を記録し、ここでも暫定トップに躍り出たが、11号車フェラーリF430が1分24秒744を記録し、
トップに躍り出る。

結果、ウェッズスポーツIS350は2番手で終了した。


■スーパーラップ GT300クラス 15時05分〜分
天候:曇  路面状況:ドライ  気温:24度  路面温度:30度


予選1回目でトップタイムを記録したウェッズスポーツIS350の出走順は大トリの10番目。

最初の出走は11号車フェラーリF430で1分24秒252を記録し、このタイムが目標タイムとなるが、24秒前半のタイムが出ず、7台出走
までトップを守り続けたが9番目スタートの43号車ARTAガライヤが
1分23秒985という脅威のタイムを出し、暫定ポールを獲得した。

そして、最終出走のウェッズスポーツIS350が織戸選手のアタックでスタートする。
織戸選手の熱い走りがモニターを通し、伝わってくるが、ゴール
間際にモニターに映るタイム表示がなくなり唖然とするが、
別のモニターで1分23秒938を記録していた。

デビュー3戦目にして、初のポールポジション獲得となった。


デビュー戦富士500kmレースがシェイクダウンの過酷なレースを完走し、2戦目にはフロントローを獲得したにもかかわらず、
不運のリタイヤ。そして、3戦目には初ポールポジション。監督の熱い思いとドライバーの熱い走り、メカニックの懸命な
努力が実を結んだ結果となった。

明日の決勝では、ポディウムの一番上を狙って行きたい。


予選 コメント


織戸 学
ドライバー:
織戸 学
 IS350は今回で3戦目。前回のセパンあたりから大分クルマが決まってきました。横浜ゴムさんがIS専用のタイヤをつくってきてくれました。これも昨日が雨だったので、予選1回目で初めて使ったんですけど、それがドンピシャでした。これで1回目のトップを獲れて、スーパーラップはコンディションが変わって、いまいちな感じでしたが、それでもポールポジションが獲れました。チーム、ヨコハマさん、トヨタさん、みんなのおかげです。ハッピーですよ。
 決勝はもうガンガン行く!……って嘘です(笑)。クルマのアドバンテージがあるとは考えていません。周りのチームのことを考えるよりは、僕らのチームが、僕も阿部も、メカニックも、みんなが完璧なレースをしてチェッカーを受けること。それを第一に考えたいです

阿部 翼
ドライバー:
阿部 翼
 僕は今年が初めてのGT参戦なんですが、その1年目で織戸さんといういいドライバー、そして良いチームと組めて出られてありがたいです。逆にプレッシャーもあります。
 チームもクルマもみんながパフォーマンスを見せる中、僕はきっちり走るだけ、それだけしか考えられません。SUGOは(1周が)短いコースで、タイヤにも負担が掛かると思いますが、最後までなるべくタイムを落とさないよう、考えながら走っていきたいです

坂東 正敬
監督:
坂東 正敬
ドライ路面ではどこのチームも土曜日の予選がぶっつけだったと思いますが、想定セットが当たったという感じですね。
セパンでもフロントローを取りましたし、今回は織戸選手を信じていました。ヨコハマタイヤさんを始めチームがひとつになった証明だと思います。後は決勝の強さですね。
明日が楽しみです。

予選総合


GT300クラス/予選総合
□1回目:2007-07-25|天候:曇|コース:ドライ
□スーパーラップ/2回目:2006-07-25|天候:晴|コース:ドライ
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
119ウェッズスポーツIS350s織戸 学
阿部 翼
1'24.1081'23.938YH5
243ARTA Garaiyas新田 守男
高木 真一
1'24.6581'23.985MI30
311JIMCENTER ADVAN F430田中 哲也
植田 正幸
1'25.0951'24.252YH

+1

42プリヴェKENZOアセット・紫電s高橋 一穂
加藤 寛規
1'24.8041'24.709YH40
531DOUBLEHEAD avex apr MR-S峰尾 恭輔
坂本 雄也
1'24.8921'24.977MI5

+2

64EBBRO UEMATSU 320Rs阪口 良平
松下 昌揮
1'25.0591'25.378YH10
795ライトニング マックィーン apr MR-Ss平手 晃平
国本 京佑
1'24.8501'25.570MI40
846MOLAレオパレスZs星野 一樹
安田 裕信
1'25.0361'25.654MI75
926ユンケルパワータイサンポルシェs谷口 信輝
山路 慎一
1'24.8931'26.194YH10
1062WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rs柴原 眞介
黒澤 治樹
1'25.0231'43.093YH

+1

117ORC雨宮SGC-7井入 宏之*
折目 遼
1'25.124
YH35
1233HANKOOK PORSCHE木下 みつひろ
影山 正美*
1'25.323
HK

+1

1377クスコDUNLOPスバルインプレッサ山野 哲也
佐々木 孝太*
1'25.356
DL60
1466triple a ムルシェRG-1山西 康司*
余郷 敦
1'25.701
YH

+2

1552GREEN TEC KUMHO IS350黒澤 琢弥*
井口 卓人
1'25.882
KH

+2

1670外車の外国屋&LMPポルシェ石橋 義三
山岸 大*
1'25.982
YH

+2

175プロμ マッハ号 320R玉中 哲二*
山野 直也
1'26.157
YH

+2

18111ARKTECH BOXSTER-GT小泉 洋史
黒澤 翼*
1'26.235
KH

+2

1988triple a ガイヤルドRG-3s松田 秀士*
古谷 直広
1'26.398
YH

+2

20666楽天 BOMEX 320R周防 彰悟
山下 潤一郎*
1'26.614
KH

+2

2187アクティオガイヤルドRG-3和田 久*
栗原 宗之
1'27.081
YH

+2

2281ダイシン ADVAN Z青木 孝行
藤井 誠暢
タイム削除
YH
GT300 以上予選通過

110KUMHO BOXSTER-GTs光貞 秀俊*
#池田 大祐
1'26.706
KH

 
■GT 500 CLASS/予選総合
Po. No. Machine
Driver Qualify#1 SuperLap Tire WH
118TAKATA 童夢 NSXs道上 龍
小暮 卓史
1'16.9351'16.697BS50
217REAL NSX金石 勝智
金石 年弘
1'17.0331'17.013BS
31ARTA NSXsラルフ・ファーマン
伊沢 拓也
1'17.2571'17.534BS5
425ECLIPSE ADVAN SC430土屋 武士
石浦 宏明
1'16.9731'17.542YH10
536PETRONAS TOM'S SC430s脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
1'17.2581'18.109BS50
635宝山 KRAFT SC430ピーター・ダンブレック
片岡 龍也
1'17.3651'18.315BS

+1

7100RAYBRIG NSXs井出 有治
細川 慎弥
1'17.3371'18.561BS10
822MOTUL AUTECH GT-Rsミハエル・クルム
柳田 真孝
1'16.9971'18.719BS40
939DENSO DUNLOP SARD SC430高木 虎之介
アンドレ・クート
1'17.4451'19.238DL

+2

1023XANAVI NISMO GT-Rs本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1'17.5211'20.162BS75
116ENEOS SC430s飯田 章
ビヨン・ビルドハイム*
1'17.693
BS

+1

1232EPSON NSXsロイック・デュバル*
平中 克幸
1'17.941
DL
1324WOODONE ADVAN Clarion GT-RsJ.P・デ・オリベイラ*
荒  聖治
1'18.821
YH50
1412カルソニック IMPUL GT-Rsセバスチャン・フィリップ*
ドミニク・シュワガー
1'19.605
BS
153YellowHat YMS TOMICA GT-Rsロニー・クインタレッリ*
横溝 直輝
1'20.483
BS
1638ZENT CERUMO SC430s立川 祐路
リチャード・ライアン
タイム削除
BS35
GT500 以上予選通過

両クラスの上位10台は、スーパーラップにより順位を決定

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)

スーパーラップ アタックドライバー:GT500[赤字]GT300[青字]

*=予選1回目のタイムを出したドライバー/#付のドライバーは通過基準タイム不足

車名の後ろのS:シード権車両/∗:ワイルドカード参加車両=シード権車両およびワイルドカード参加車両は、全ての参加条件が満たされている限り決勝レースへの出場が保証される。


赤旗中断:11:16-11:26, 11:31-11:37, 12:09-12:15


No.38 公式通知No.18の審査委員会裁定により公式予選1回目のタイム記録は削除された。

No.81 2008 SUPER GT Sporting Regulations 第28条14.b(他の競技車両のコースアウトを強いるもの)違反により、
    公式予選1回目のタイムを削除し、最後尾グリッドとするペナルティを科す。


No.38の車両の出走願いに対し、決勝レース出走を認める。

No.81は、公式予選2回目に予選通過基準タイムをクリア。