SUPER GT 2010's
- 2010年度 TEAM体制
- Round.1 SUZUKA
- Round.2 OKAYAMA
- Round.3 FUJI
- Round.4 SEPANG
- Round.5 SUGO
- Round.6 SUZUKA
- Round.7 FUJI
- Round.8 MOTEGI
- Special FUJI
〜 2009
Round.2 OKAYAMA RACE REPORT
2010 SUPER GT OKAYAMA GT300Km RACE
■開催日:2010年4月3日〜4日
■コース:岡山国際サーキット(全長3.703km)
■天候:<予選> 晴れ<決勝>曇り/晴れ
■路面コンディション:<予選>ドライ<決勝>ドライ
■チーム:WedsSportRacingTeam with BANDOH
■車名:ウェッズスポーツIS350
■ドライバー:織戸学/ 片岡龍也
■監督:坂東正敬
■観客動員数:予選 9,000人/ 決勝 16,000人
4月のレースとしては肌寒い天候となった岡山国際サーキット。
開幕戦同様路面温度は低い。開幕戦で早々にリタイヤした強豪チームはこのレースにかけてきていると思われるが、19号車ウェッズスポーツIS350も2連覇を目指し、このレースにかけている。
フリー走行
4月3日(土) Session1 8:20〜 9:20(混走)
Session2 10:15〜11:15(混走)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:5度/10度|路温:7度/17度
■フリー走行1回目
春とは思えない寒さの中、午前中のフリー走行が始まった。
スタートドライバーは織戸選手。持ち込みセットアップから順調に周回を重ね5LAP目には1分33秒490を記録し、暫定トップとなる。
予選に向けてのタイヤ選択、コースの状況を確かめつつ走行する。11LAP目にはベストタイムの1分33秒123を記録した。
しかし、強豪チームの2号車アップル・K-ONE・紫電も13LAP目にはトップタイムをたたき出し、1分31秒台となる。
この時点では19号車ウェッズスポーツIS350は5番手となっていたが、1分33秒前半で走行しつつ、午後の予選に向けて順調にマシンセッティングとタイヤ選択を進めていく。
残り時間5分のところで片岡選手に交代し、マシンセッティングの確認をする。このセッションの最終結果は6番手となった。
前回の開幕戦でクラッシュに巻き込まれ早々にリタイヤした2号車アップル・K-ONE・紫電が唯一の1分31秒台となり、今回の予選では31秒台に達したチームがポールポジション争いをすることになるだろう。
■フリー走行2回目
ポルシェカップの予選を挟み、フリー走行2回目が始まる。
スタートは片岡選手。1回目のセッティングをベースにさらに上を目指す。気温も路面温度もさほど上がらず、決勝に向けてのタイヤ選択も佳境に入る。
6LAP目に1分34秒144を記録し4番手となるが、フリー走行1回目でトップタイムを記録した2号車アップル・K-ONE・紫電が2回目もトップタイムを記録する。
その後、今回のノックダウン予選でS1、S3を担当する織戸選手に交代し、19号車ウェッズスポーツIS350はその後も今回の気温、路温を想定したマシンセッティング、タイヤ選択を模索していく。14LAP目には1分33秒294を記録し再び4番手となる。
最終結果は8番手となり、ノックダウン予選ではS3まで進出できる確信を得てフリー走行を終了した。■Result
Po | No | Machine | Driver |
BestTime | Session1 | Session2 | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 | 加藤 寛規 濱口 弘 |
1'31.763 | 1'31.763 | 1'32.169 | YH | |
2 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 |
1'32.437 | 1'33.669 | 1'32.437 | YH | 8 |
3 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z | 星野 一樹 柳田 真孝 |
1'32.522 | 1'32.522 | 1'33.431 | YH | 12 |
8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学 片岡 龍也 |
1'33.123 | 1'33.123 | 1'33.294 | YH | 22 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
■公式練習1回目 開始2分17秒時点で赤旗提示。残り時間51分で再開した。(赤旗中断 8:22〜8:29)
■公式練習2回目 開始43分2秒時点で赤旗提示。残り時間12分で再開した。(赤旗中断 10:58〜11:03)
公式練習1回目
※No.19 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則 第8章 第41条(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課す。
公式練習2回目
※No.86 2010 SUPER GT SpR 第30条 1.a(接触行為)により、公式予選開始5分間走行禁止とする
予選1回目
4月3日(土) 12:55〜13:40(混走)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:17度|路温:28度
今回の予選方式はノックダウン予選の為、予選1回目は基準タイムクリアとノックダウン予選、決勝を見据えた走行となる。
最初のアタックドライバーは織戸選手。GT500クラスとの混走の為、なかなかクリアラップがとれず6LAP目に1分33秒884を記録し、4番手となる。
トップタイムの予想は1分31秒台になると予想し、ここで片岡選手に交代する。
片岡選手も1分33秒台前半を記録し、基準タイムクリアとなった。
ここから、ノックダウン予選のS1、S3を担当する織戸選手に交代する。タイヤのライフを確認するべく連続周回で走行し、結果、7番手で予選1回目を終了した。
トップは今回絶好調の2号車アップル・K-ONE・紫電となり、上位にはFIA車両も顔を出してくる。ノックダウン予選では、決勝グリッドが決まる為、19号車ウェッズスポーツIS350は何列目からのスタートとなるのか。
■Result
Po | No | Machine | Driver |
BestTime | Diff | LAP | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 | 加藤 寛規* 濱口 弘 |
1'32.770 | 143.697 km/h |
18/22 | YH | |
2 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛* |
1'33.036 | 0'00.266 | 9/16 | YH | 8 |
3 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 | 谷口 信輝* 折目 遼 |
1'33.426 | 0'00.656 | 11/11 | YH | 40 |
7 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学* 片岡 龍也 |
1'33.884 | 0'01.114 | 6/22 | YH | 22 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
□*=タイムを出したドライバー/#付のドライバーは通過基準タイム不足
※No.26 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則 第8章 第41条 1.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課す。
※No.66 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則 第8章 第41条 1.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金2万円を課す。
予選 (ノックダウン方式)
4月3日(土) 15:10〜(GT300)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:14度|路温:23度
■セッション1(15:10〜15:20)
アタックドライバーは織戸選手。順調にタイムアップをしていくが、4LAP目に1分32秒424を記録した。トップタイムは3号車HASEMI SPORT TOMICA Zで1分32秒034となる。2番手は46号車アップスタートMOLA Z 、3番手は31号車apr COROLLA Axioとなった。19号車ウェッズスポーツIS350は4番手となり、S2に進出することになった。
■セッション2(15:40〜15:47)
アタックドライバーは片岡選手。S2、S3は走行時間が7分しかなく、うまく走っても4LAPしか走れない。片岡選手は最終LAPに1分32秒024を記録し暫定4番手となったが、チェッカー後、後続のチームがベストタイムを更新した為、結果6番手で終了した。トップタイムは今回絶好調の2号車アップル・K-ONE・紫電だった。19号車ウェッズスポーツIS350はS3進出となり、ポールポジションを目指し、S3は織戸選手がアタックする。
■セッション3(16:04〜16:11)
最後のアタックは織戸選手。午前中とは変わり気温、路面温度が上がってきた。目標タイムは1分31秒台だが、S3で使ったタイヤは決勝スタートのタイヤとなる為に選択が難しい。走行時間は7分。1LAP目から1分32秒台を出すも暫定5番手となる。しかし、チェッカーの1秒半前にコントロールラインを通過した為、5LAP目もアタックすることができた。最終ラップ、織戸選手の渾身の走りで1分32秒201を記録し、4番手となった。
トップは86号車JLOC ランボルギーニRG-3、2番手はアップスタートMOLA Z、3番手は31号車apr COROLLA Axioとなる。明日の決勝は2列目からのスタートとなり、トップでチェッカーを受けることのできるポジションからのスタートとなる。
昨年の開幕戦岡山では優勝をしているだけに今回も表彰台の1番上を目指す。
■Result
Po | No | Machine | Driver |
Session 1 | Session 2 | Session 3 | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 |
1'32.833 |
1'31.173 |
1'31.341 |
YH | 8 |
2 | 46 | アップスタート MOLA Z | 横溝 直輝 阿部 翼 |
1'32.278 |
1'32.108 |
1'31.896 |
YH | 30 |
3 | 31 | apr COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 |
1'32.365 |
1'31.962 |
1'32.136 |
YH | |
4 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学 片岡 龍也 |
1'32.424 |
1'32.024 |
1'32.201 |
YH | 22 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
■ノックダウンS1 開始17分8秒時点で赤旗提示。残り時間3分で再開した。(赤旗中断 15:27〜15:35)
※No.31 2010 SUPER GT SpR 第25条 1.3)(規定時間外走行(GT500ボード提示後1周回走行))により、罰金2万円を課す。
監督・ドライバーコメント
■坂東監督
今回は4番手となりました。明日の作戦を見越しての、この結果は監督として満足しています。
昨年はこの岡山で優勝しているので、今回も優勝を目指し頑張っていきます。
■織戸選手
岡山のコースはウェッズスポーツIS350とは相性がよいのですが、思ったより苦戦しました。
チームとドライバーの頑張りで4番手と言うポジションを抑えることが出来、決勝に向けてよい結果となりました。
決勝は表彰台の真ん中に立ちたいと思います。
■片岡選手
今回の岡山はノックダウン方式の予選で僕はS2を担当しました。
問題なく、織戸選手にS3進出のバトンを渡すことができ、2列目4番手からのスタートです。
優勝を目指せるポジションからのスタートなので、明日の決勝はがんばります。
予選順位
4月3日(土) 15:10〜(GT300)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:14度|路温:23度
Po | No | Machine | Driver |
Qualify 1 | Qualify 2 | Tire | WH | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | 1'33.036 | 1'31.341 | YH | 8 | |
2 | 46 | アップスタート MOLA Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | 1'33.510 | 1'31.896 | YH | 30 | |
3 | 31 | apr COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | 1'33.583 | 1'32.136 | YH | ||
4 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | 1'33.884 | 1'32.201 | YH | 22 | |
5 | 74 | COROLLA Axio apr GT | 井口 卓人 国本 雄資 | 1'34.623 | 1'32.280 | MI | 6 | |
6 | 43 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 1'35.816 | 1'32.296 | MI | ||
7 | 5 | マッハGOGOGO車検408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | 1'34.394 | 1'32.311 | YH | 16 | |
8 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 | 加藤 寛規 濱口 弘 | 1'32.770 | 1'32.783 | YH | ||
9 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | 1'33.778 | 1'33.227 | YH | 2 | |
10 | 66 | triple a Vantage GT2 | 松田 秀士 吉本 大樹 | 1'35.619 | 1'33.477 | YH | ||
11 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 | 谷口 信輝 折目 遼 | 1'33.426 | 1'32.321 | YH | 40 | |
12 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | 1'34.141 | 1'32.496 | YH | 12 | |
13 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | 1'36.112 | 1'32.518 | DL | ||
14 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | 1'34.293 | 1'32.572 | YH | ||
15 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | 1'34.948 | 1'32.970 | YH | ||
16 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari | 山岸 大 小泉 洋史 | 1'34.749 | 1'33.068 | YH | 4 | |
17 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ | 番場 琢 佐々木 雅弘 | 1'35.433 | 1'33.350 | HK | ||
18 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 1'34.351 | 1'33.773 | YH | ||
19 | 33 | HANKOOK PORSCHE | 木下 みつひろ 影山 正美 | 1'34.439 | 1'33.787 | HK | 10 | |
GT300 以上予選通過 | ||||||||
365 | 365 サンダーアジア MT900M | メルビン・チュー# ティム・サグダン | 1'36.091 | YH |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
■#付のドライバーは通過基準タイム不足
公式予選1回目
※No.26 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則 第8章 第41条 1.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金3万円を課す。
※No.66 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則 第8章 第41条 1.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金2万円を課す。
公式予選2回目
※No.31 2010 SUPER GT SpR 第25条 1.3)(規定時間外走行(GT500ボード提示後1周回走行))により、罰金2万円を課す。
●No.365より決勝レース出走嘆願書が提出されたが、決勝日4/4朝に実施するフリー走行での走行状態を確認して、出走の可否を決定するものとする。
フリー走行
4月4日(日) 9:00〜9:45(混走)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:9度|路温:13度
肌寒い晴れの気候の中、午前中のフリー走行が始まった。スタートは片岡選手。決勝LAPを見据えての走行となる。
GT500との混走であるこのセッションはレース状況と似ておりレースLAPと同じような走行が出来る。タイヤのライフを確認するには良いセッションとなった。
片岡選手は1分35秒台で走行し、7番手タイムとなる。トップは2号車アップル・K-ONE・紫電だった。
15LAP目には織戸選手と交代する。最終チェックを行いこのフリー走行は9番手で終了した。
午後の決勝は各チーム、落とせないレースとして混戦が予想される。
■Result
Po | No | Machine | Driver |
BestTime | Diff | LAP | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 | 加藤 寛規 濱口 弘 |
1'32.635 | 143.907 km/h |
7/26 | YH | |
2 | 46 | アップスタート MOLA Z | 横溝 直輝 阿部 翼 |
1'33.322 | 0'00.687 | 5/23 | YH | 30 |
3 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 |
1'33.715 | 0'01.080 | 17/23 | YH | |
9 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学 片岡 龍也 |
1'34.447 | 0'01.812 | 5/25 | YH | 22 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
※No.9 2010 岡山国際サーキット 4輪レース 一般競技規則書 第8章 第41条 1.(ピットレーン通過速度違反)により、罰金2万円を課す。
※No.365 国際モータースポーツ競技規則 付則H項 第2章 2.4.4.1c)(再チェッカー)により、罰金2万円を課す。
□No.365 フリー走行にて状態を確認した結果、決勝レースへの出走を認める。但し、No.365はBドライバー(ティム・サグダン選手)をスタートドライバーとする。
決勝
4月4日(日) 14:00〜(82Lap)
天気:曇り|路面:ドライ|気温:17度|路温:28度
午前中より気温が上がり春らしい気候となってきた。スタートドライバーは片岡選手。4番手からのスタートとなる。
オープニングラップで5番手に後退するが3LAP目には4番手に浮上する。トップを行く86号車JLOC ランボルギーニRG-3はストレートの速さを武器に後続を離しにかかる。GT500クラスがGT300に追いつく頃、19号車ウェッズスポーツIS350は3番手まで上がってきた。
9LAP目から25LAP目まで16LAPに渡り、後続車の7号車M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7とコンマ5秒の戦いを繰り広げてきたが、25LAP目に先を越されてしまう。今回の作戦として、可能な限りタイヤ無交換という作戦を立てていたため、無理な追い上げは禁物である。
34LAP目に織戸選手に交代する。チームは勝利を目指し予定通り、タイヤ無交換作戦に出ることとなった。コース復帰は11番手、その後も他チームのピット作業ごとに順位が上がって5番手まで復帰するが、路面温度が想定温度より高く織戸選手は苦戦することとなる。
岡山国際サーキットは距離の短いサーキットのため、300km走るにはGT500で82LAP、GT300で76LAPは走らなければならない。この時点ではまだ43LAP目の走行となっている。30LAP近く残っているレースでこのままのタイヤではポイント獲得も難しくなる。
45LAP目に苦渋の決断でタイヤ交換のためのピット作業を決断したが、GT500マシンとGT300マシンの接触により19号車ウェッズスポーツIS350も弾き飛ばされてしまった。コースに復帰したものの、15番手の周回遅れまで後退してしまった。
54LAP目には7号車M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7もマシントラブルでコースオフ、そのまま終了することとなる。これで14番手まで上がる。
68LAP目には前を行く26号車CINE CITTA‘タイサンポルシェまで1分4秒台まで近づいてきたが、73LAP目に14番手でゴールとなってしまった。
19号車ウェッズスポーツIS350はデビューイヤー2008年から11レース連続ポイントゲットしており、今回のレースでは久しぶりのノーポイントで終わった。優勝は46号車アップスタートMOLA Z、2番手は2号車アップル・K-ONE・紫電、3番手は3号車HASEMI SPORT TOMICA Zとなった。
今回のレースはタイヤ無交換作戦の難しさを体感したレースとなった。次戦は富士スピードウェイでの400kmレースとなる。
ストレートの長いサーキットは19号車ウェッズスポーツIS350の苦手なサーキットではあるが、今回のリベンジとして必ず表彰台を勝ち取ると監督、ドライバー、メカニックは心に誓った。
決勝後のコメント
■織戸選手
結果は14番手、序盤で片岡選手がいい順位を走っていましたが、今日の路面温度、気温が高かったため昨日までの作戦が裏目に出てしまったレースになってしまいました。
途中、押し出されたりしてふがいないレースになってしまいましたが、車両やタイヤのデータも取ることができましたので、今回のレースをバネに次戦も表彰代を目指し頑張っていきます。
■片岡選手
結果は残念な14位でした。
シーズンを戦っていく中で、このような結果も出てしまいますが、次戦も頑張って表彰台を目指します。
■坂東監督
決勝が終わり、結果14位でした。
昨年はノーポイントのレースが無かったので、久しぶりに納得の行かないレースでした。
次戦富士では苦手と言われているサーキットですが、気持ちを切り替えて必ず表彰台を獲得し、セパン、菅生と優勝出来る体制を作って行きたいと考えています。
今回のレースではいろんなことがありましたが、優勝だけを狙った作戦でした。今後も攻めの姿勢でチャンピオンを目指していきます。
決勝順位
4月4日(日) 14:00〜(82Lap)
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:17度|路温:28度
Po | No | Machine | Driver |
Time&Diff | Laps | Tire | WH | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 46 | アップスタート MOLA Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | 2:03'22.023 | 76 | YH | 30 | |
2 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 | 加藤 寛規 濱口 弘 | 0'26.160 | 76 | YH | ||
3 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | 0'32.261 | 76 | YH | 12 | |
4 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | 0'37.676 | 76 | YH | 8 | |
5 | 31 | apr COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | 0'37.929 | 76 | YH | ||
6 | 43 | ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | 1Lap | 75 | MI | ||
7 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | 1Lap | 75 | DL | ||
8 | 33 | HANKOOK PORSCHE | 木下 みつひろ 影山 正美 | 1Lap | 75 | HK | 10 | |
9 | 74 | COROLLA Axio apr GT | 井口 卓人 国本 雄資 | 1Lap | 75 | MI | 6 | |
10 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ | 番場 琢 佐々木 雅弘 | 1Lap | 75 | HK | ||
11 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari | 山岸 大 小泉 洋史 | 2Laps | 74 | YH | 4 | |
12 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | 2Laps | 74 | YH | ||
13 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | 2Laps | 74 | YH | ||
14 | 19 | ウェッズスポーツIS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | 3Laps | 73 | YH | 22 | |
15 | 66 | triple a Vantage GT2 | 松田 秀士 吉本 大樹 | 6Laps | 70 | YH | ||
16 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | 8Laps | 68 | YH | ||
17 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | 16Laps | 60 | YH | 2 | |
18 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 | 谷口 信輝 折目 遼 | 22Laps | 54 | YH | 40 | |
GT300 規定周回数:53 | ||||||||
5 | マッハGOGOGO車検408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | 60Laps | 16 | YH | 16 | ||
365 | 365 サンダーアジア MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | レース除外 | YH |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
○決勝ベストラップ
GT300 - 1'34.204 : No.2 アップル・K-ONE・紫電 (加藤 寛規)
※No.87 2010 SUPER GT SpR 第30条 1.a(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
※No.74 2010 SUPER GT SpR 第30条 1.b(接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。
※No.365 2010 SUPER GT SpR 第34条(ピット作業違反)により、レース除外とする。