RACING PROJECT BANDOH 公式ホームページへようこそ。

このホームページを正常に表示するには、Javascript を有効にする必要があります。お使いのブラウザでは、Javascript が無効になっているか、サポートされておりません。
正常に表示するには、ブラウザのオプションを変更してJavascriptを有効にし、再度読み込んでください。
もしくは、Javascript対応のブラウザで見るようにしてください。

なお、携帯電話などの携帯端末では、表示出来ません。

Round.2 FUJI RACE REPORT


2011 SUPER GT FUJI GT 400Km RACE

■開催日:2011年4月30日〜5月1日
■コース:富士スピードウェイ(全長4.563km)
  
■天候:<予選> 晴れ<決勝>雨
■路面コンディション:<予選>ドライ<決勝>ウェット
■チーム:LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
■車名:WedsSport ADVAN SC430
■ドライバー:片岡龍也/ 荒聖治
■監督:坂東正敬
■観客動員数:予選 24,000人/ 決勝 36,000人


この度、東日本大震災で被災された皆様に心からお見舞い申しあげます。
被災地の一日でも早い復興を心より祈願するととともに、全力を挙げて支援に取り組んでまいる所存でございます。



2011年「SUPER GTシリーズ」が富士スピードウェイで開催された。本来ならば、4月2日に岡山国際サーキットで幕が上がるはずだったか、東日本大震災の社会的影響を考慮し3月11日以降の全てのスケジュールは延期に。よって第2戦目の富士が実質的な開幕戦となった。
今季よりGT500クラスにステップアップを果たした、「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」はチーム名も新たに、ハコ車の最高峰GT500に仲間入り。チームを率いる坂東正敬は300クラスでもチームをシリーズ優勝まで導いている実力派。ドライバーは3シーズン目になる片岡龍也とル・マン24時間レースにも参戦経験を持つ荒聖治を迎え、今シーズンを戦うこととなる。

予選

■4月30日(土)予選 【14位/1分34秒922】

公式予選1回目 天候:晴 | コース:ドライ | 気温17℃ | 路面温度16℃


予選を迎えた朝は晴れ。気持いい晴天に恵まれた富士スピードウェイには、開催を待ちわびたレースファンが朝からにぎわいを見せた。
午前中に行われたフリー走行では、ニューカラーリングに身を包んだ19号車「WedsSport ADVAN SC430」がコースに姿を現すとカメラがその姿を追い続け、注目度の高さをアピール。



続いて13時15分からいよいよ予選が始まった。予選前のミーティングで、坂東監督を中心に心をひとつにしたドライバー、チームスタッフは胸に秘めた思いと共に、各自の持ち場に付いた。このころになると春の嵐か吹き荒れ、かなりの強風に目が開けられないほど。波乱の幕開けを暗示させる。
まず合同のタイムアタックでは片岡がステアリングを握る。10分ほど走行を重ねピットへ。ステアリングは荒に渡されマシンと共に荒はピットを後にした。



500クラスの経験豊富な荒選手ではあるが、ほとんどテスト走行をしていないが、ほんの数ラップしたのち1分35.836のタイムを出し難なく基準タイムをクリアし実力の高さを発揮。そして19号車「WedsSport ADVAN SC430」をピットに戻し、片岡にバトンタッチ。
再びタイムタックをかける矢先、駆動系にトラブルが発生。一気に緊張の糸がピットに張る。しかし、300クラスでシリーズ優勝した時とほとんど同じメンバーのチームの強みと言える早さで、修復が行われた。



チームクルーの迅速なリカバリーでGT300クラスの占有予選時間の10分間という短い時間の中で、修復を終え19号車「WedsSport ADVAN SC430」は500クラスの占有予選に片岡を乗せ、タイムアタック開始。このとき、トップのターゲットタイムは1分34秒344。新規参戦の46号車「S Road MORA GT-R」。
片岡もこのタイムを追い、セッション終わり間際の14ラップ目に1分35秒836。15ラップ目にはさらにタイムを縮め、1分34秒520と好走を見せるが、14位という結果に。500クラスのデビュー予選は厳しい結果となってしまう。



トップは、39号車「DENSO SARD SC430」1’32.738。

監督・ドライバーコメント

坂東正敬監督

まず、大震災で被災した人にお見舞いを申し上げます。そして、このような状況にもかかわらずレースができることを、関係者皆さんに感謝します。
昨日が事実上始めてのテスト走行だったのですがなかなかうまくいきませんでした。タイヤを活かしきれてない状況のような気がしました。
今回の予選はドライバー的には満足していないと思いますが・・正直、今の現状を考えるとすべてテストという状況です。
セクター3がちょっと遅いかな?昨日からアームを変えたりダンパーをいじったり、すべてどこの感度がどうタイヤに伝える事ができるか?というデータ取りです。
36号車から0.7秒落ちをチームとしてどう捕らえるか?横浜タイヤユーザーとしてどう捕らえるか・・すべて勉強だと思っています。ライバルの凄さもわかりましたし、明日は天候もわからないですし、チャレンジャーの気持ちで全開で行きます。
シーズンを考えてもいいスタートを切りたいと思っています。気を引き締めて、全力を尽くすように、チーム全体で頑張ります。



片岡龍也選手

やっとシーズンのスタート。久しぶりの500で懐かしいスピードがうれしいです。
チームとしては500クラスが手探りだし、走るごとに掴めてくる感覚です。テストも中止になり、かなり走行時間が減ったのは、きびしいですが着実に進んでいますので、そういった意味ではきれいなスタートを切れたと思います。
明日も頑張ります。



荒聖治選手

新車で500でレクサスファミリーに加えてもらえた事に感謝しています。
今日の予選は、テストが十分にできなかったので堅く走りました。マシンのパフォーマンスを十分に発揮させていけるように、もっと走りこみたいですね。
明日のレースはきびしい戦いになりそうですが、全力で戦います。

予選順位

4月30日(土) 13:15〜
天気:晴れ|路面:ドライ|気温:17度|路温:22度

Po No Machine Driver
Qualify 1 Qualify 2 Tire WH
139DENSO SARD SC430s石浦 宏明
井口 卓人
1'33.8171'32.738MI
246S Road MOLA GT-R柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
R 1'32.4811'32.966MI
324ADVAN KONDO GT-Rs安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
1'34.0761'33.058YH
412カルソニック IMPUL GT-Rs松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
1'33.3141'33.204BS
56ENEOS SUSTINA SC430s伊藤 大輔
大嶋 和也
1'33.9661'33.210BS
623MOTUL AUTECH GT-Rs本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1'33.8731'33.401BS
7100RAYBRIG HSV-010s伊沢 拓也
山本 尚貴
1'33.9941'33.749BS
836PETRONAS TOM'S SC430sアンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
1'34.2041'33.760BS
91ウイダー HSV-010s小暮 卓史
ロイック・デュバル
1'33.555BS
1017KEIHIN HSV-010s金石 年弘
塚越 広大
1'33.914BS
1138ZENT CERUMO SC430s立川 祐路*
平手 晃平
1'34.218BS
1232EPSON HSV-010道上 龍*
中山 友貴
1'34.520DL
138ARTA HSV-010s武藤 英紀*
小林 崇志
1'34.538BS
1419WedsSport ADVAN SC430片岡 龍也*
荒 聖治
1'34.922YH
1535D'STATION KeePer SC430s脇阪 寿一*
アンドレ・クート
1'36.213BS
GT500 以上予選通過


両クラスの上位10台(GT300は上位9台)は、スーパーラップにより順位を決定

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

スーパーラップ アタックドライバー:Driver欄の太字のドライバー

*=予選1回目のタイムを出したドライバー/R=コースレコード

車名の後ろのS:シード権車両=シード権車両は、全ての参加条件が満たされている限り決勝レースへの出場が保証される。


スーパーラップ

No.12 公式通知No.9 SL手順(アタック後のライト不消灯)により、訓戒とした。

No.23 公式通知No.9 SL手順(アタック後のライト不消灯)により、訓戒とした。

No.1 2011 SUPER GT Sporting Regulation第3章第25条7.(SL中の4輪脱輪)によるSLタイム無効とした。

No.17 2011 SUPER GT Sporting Regulation第3章第25条7.(SL中の4輪脱輪)によるSLタイム無効とした。

決勝

■5月1日(日)決勝 【3位】 

天候:雨 | コース:ウェット | 気温13℃ | 路面温度14℃


昨日から心配されていた通り、サーキットの上空には厚い雨雲が重くのしかかり、その灰色の雲から冷たい雨が落ちていた。今シーズンを占うレースはウォータースクリーンと共に幕が上がった。スタートドライバーは片岡。



レースはスタートしたが、雨によりペースカーが4ラップにわたり先導し5ラップ目にやっとピットイン。14番手からスタートを切った片岡は、慎重な走りで走行オープニングラップをポジションキープで通過。19号車「WedsSport ADVAN SC430」を操る片岡は各コーナーで雨に足を取られ、スピンするマシンを尻目に着実に走行し、6ラップ目には12位にポジションを上げる。そして7ラップ目にはさらに9番手にポジションをあげ、「激走坂東組」にふさわしい走りを見せた。



レースがスタートして雨量が変わり、タイヤチョイスに失敗したチームは、レース開始し早々にピットインを余儀なくされてしまい次々とポジションを落としていく。ここでかなりのチームの明暗が分かれたと言えるが、レースはまだまだ序盤。

しかし、レースが2/3を消化した23ラップ目には、片岡は19号車「WedsSport ADVAN SC430」を4位にまで押し上げた。このころになると雨は小ぶりになってくる。



坂東監督からは、レース進行状況と共に「タイヤやマシンの調子はどうだ」と気遣う無線がドライバーに入る。片岡からは、タイヤの状況やコースコンディションが伝えられる。その情報をもとに作戦は立てられ、44ラップ目、19号車「WedsSport ADVAN SC430」がピットイン。


ここでチームは、タイヤ無交換作戦に打って出た。最小限の給油のみとドライバーを交代。極限に縮めたピットタイムで、19号車「WedsSport ADVAN SC430」は滑るようにピットアウト。後半戦のステアリングは荒に託された。



残り22ラップを戦う荒も慎重な走りでレースを展開するが路面状況が刻々と変化するという最悪の状況に。やみかけた雨に逆にペースが落ちてしまい、後方の38号車「ZENT CERUMO SC430」が迫りかけたと思ったら、今度は雨が激しく降り、一瞬のミスで、コースアウトしてしまいそうな路面状況になったりと、混戦を強いられた荒。



しかしベテランらしい落ち着いた走りでミスなくラップを重ね、レース後半を迎えた60ラップ目ごろになると再び雨が強くなり、浅溝タイヤをチョイスしていた38号車の追い上げもここまでと言ったところか、61ラップ目にはレース実行が無理と判断され赤旗中断となりレースも終了。


「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は開幕のデビュー戦で3位に入賞し、表彰台を飾った。



決勝後のコメント



坂東監督

決勝、500デビューレース、3位 表彰台、上出来だと思います。

正直うれしいです。何か持っていると思います。我チームは!まずはこの過酷な状況の中、ミスもなくゴールまで運んでくれた両ドライバーに感謝します。
そして雨の中、安定したタイムを出せるタイヤを用意してくれた横浜ゴムさんに感謝します。そして、スポンサーさんをはじめ寒い中、応援してくれたファンの人達に感謝します。
今回はスタート5分前に深溝を選択しました。結果的にこれが良かったのだと思います。そして天候の読みがあたった事です。
タイヤの状況は24号車からもインフォメーションは頂いていたので雨のヨコハマはアピールできると確信していました。片岡も頑張ってくれて36号車を抜いた時はものすごくうれしかったです。あのチャンピオンチームですから。そしてPITで38号車の前で出られたのも凄くうれしかったです。

ここまでの道のりは金銭的にも非常に厳しい道のりでした。ただ僕の夢の500だったので自分たちのパフォーマンスを出せればよいなと思っていました。
この新車を組み上げてくれたメカニックにも本当に感謝しています。全くノートラブルでした。メンバーはISでチャンピオン取ったメンバーなのでPIT作業も信頼していました。タイヤも無交換作戦ができて初戦にしては上出来ではないでしょうか?
片岡、荒 両ドライバーとも今年一年一緒に仕事が出来ると思うと楽しみです。


片岡龍也選手

今日、14番グリッドからのスタートで初めてのタイヤでしたが、3ラップ目には手ごたえがありました。
車はドライのセッティングだったけどTRDのエンジニアさんとも相談していたので、信頼して走れました。
僕が一番気をつけるのは視界が悪いことと、タイヤをいたわって走ること。そして荒さんに託しました。
この路面状況下では想像以上に大変だったと思います。荒さんが決めてくれました。
開幕から表彰台に乗れて本当に感謝しています。


荒聖治選手

スタートから片岡が頑張ってくれて、素晴らしい走りでした。
タイヤのパフォーマンスも安定していて素晴らしさを改めて実感しました。
僕のスティントのマージンでポジションをキープして結果3位はうれしい結果です。2009年の開幕もウエットのヨコハマで優勝しているので、ウエットタイヤの手ごたえを感じますし、これは本当に武器になると思います。シェイクダウンが十分にできていないので不安要素はたくさんありましたが、本当によかったです。
これから先もこの手ごたえを生かしてきたいですね。

決勝順位

5月1日(日) 14:00〜(66Lap)
天気:雨|路面:ウエット|気温:13度|路温:14度

Po No Machine Driver
Time&Diff Laps BestLap Tire WH
123MOTUL AUTECH GT-R本山 哲
ブノワ・トレルイエ
1:56'19.904591'46.488BS
26ENEOS SUSTINA SC430伊藤 大輔
大嶋 和也
0'05.211591'46.875BS
319WedsSport ADVAN SC430片岡 龍也
荒 聖治
0'28.128591'46.599YH
436PETRONAS TOM'S SC430アンドレ・ロッテラー
中嶋 一貴
0'48.002591'46.923BS
538ZENT CERUMO SC430立川 祐路
平手 晃平
1'01.381591'47.123BS
639DENSO SARD SC430石浦 宏明
井口 卓人
1'06.776+45秒591'44.968MI
724ADVAN KONDO GT-R安田 裕信
ビヨン・ビルドハイム
1Lap581'46.712YH
817KEIHIN HSV-010金石 年弘
塚越 広大
1Lap581'46.443BS
98ARTA HSV-010武藤 英紀
小林 崇志
1Lap581'47.903BS
1046S Road MOLA GT-R柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
1Lap581'45.823MI
1135D'STATION KeePer SC430脇阪 寿一
アンドレ・クート
1Lap581'45.307BS
12100RAYBRIG HSV-010伊沢 拓也
山本 尚貴
1Lap581'47.351BS
131ウイダー HSV-010小暮 卓史
ロイック・デュバル
2Laps571'46.834BS
1412カルソニック IMPUL GT-R松田 次生
J.P・デ・オリベイラ
2Laps571'47.970BS
1532EPSON HSV-010道上 龍
中山 友貴
6Laps531'46.654DL
GT500 規定周回数:41


タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

開始時刻:14:00'00/終了時刻:15:56'19.904

出走台数:36台/完走台数:33台

決勝ベストラップ
GT500 - 1'44.968 : No.39 DENSO SARD SC430 (石浦 宏明)

本決勝レースは、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.9.18(セーフティカー後方からのスタート)より行われた。
SC導入時刻 14:00'00(Start) - 14:16'08(5Laps)

赤旗提示時刻 15:59'51(60Laps)

2011 SUPER GT Sporting Regulation第3章第37条2.により、59周回の結果を以って終了とした。


No.24 SC中の接触行為に対し、黒白旗を提示した。

No.41 SC中のコースオフに対し、黒白旗を提示した。

No.43 SC中の接触行為に対し、黒白旗を提示した。

No.17 第1ドライバー 国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗追い越し)違反により、ペナルティストップ10秒を科した。

No.46 2011 SUPER GT Sporting Regulation第3章第34条1.2(タイヤ平置き義務)違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。

No.39 第2ドライバー 国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b)(黄旗区間中のコースアウト)違反により、競技結果に対して45秒加算のペナルティを科した。