Round.3 AUTOPOLIS RACE REPORT
2014 AUTO BACS SUPER GT [SUPER GT IN KYUSHU 300Km]
■開催日:2014年05月31日〜 06月01日
■コース:オートポリス(全長4.674km)
■天候:<予選> 晴 <決勝> 晴
■路面コンディション:<予選>ドライ <決勝>ドライ
■チーム:LEXUS TEAM WedsSport BANDOH
■車名:WedsSport ADVAN RC F
■ドライバー:脇阪 寿一 / 関口 雄飛
■監督:坂東 正敬
■観客動員数:予選 13,800人/ 決勝 24,400人
前回のレースに引き続き、ポイント圏内の8位でフィニッシュ。
次戦に大きなデータを蓄積した。。
SUPER GT 第3戦が、大分県のオートポリスサーキットで開催された。
いつもはシリーズの終盤戦に組み込まれていたオートポリスサーキットだが、今シーズンは、タイ戦が10月に組み込まれることから、シリーズ序盤の第3戦に組み込まれることとなった。
ニューマシンで参戦して3戦目を迎えた「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、開幕戦では、11位、第2戦の富士では、7位と尻上がりに順位を上げてきた。
迎えた第3戦では、予選は14位と沈んでしまうが、決勝では、粘りの走りを見せ8位でフィニッシュし、ポイントをゲット。
新たにチームに加わった、ミスターGTこと脇阪寿一選手と、アグレッシブな関口選手の師弟コンビの息も合ってきたことから、今後のレースに更なる躍進が期待できる結果となった。
予選 [SUPER GT IN KYUSHU 300Km]
◆05月31日(土)【ノックダウン予選14位/R1‘37.617】
□ 天候:晴 | コース:ドライ
最高気温が29度に達し真夏のような暑さの中、予選日を迎えることとなったオートポリスサーキット。まさかの暑さで、日焼け対策もままならぬまま来場したレースファンは、赤く日焼けしながら観戦している姿が目立つ。
そんな中迎えた予選は定刻通り14:15からQ1セッションから始まった。
いつものように持ち時間の最後に足並みをそろえてアタックする500クラスは、セッションの始まりは静かだ。19号車「WedsSport ADVAN RC F」のアタッカーを任された関口雄飛選手も同様に、静かに出陣の時を待つ。
いち早くコースに飛び出した32号車に続いて、Q1セッションが始まった6分後に関口選手もコースイン。その2分後にはライバル達も顔をそろえ、アタックを開始する。
サーキットモニターは、いち早くアタックを開始した19号車「WedsSport ADVAN RC F」の走りを追う。
注目の集まる1ラップ目には、1分52秒台をマークし暫定6位につける。翌周には1分47秒台で、タイムを更新するが、クルクル変わる順位に目の離せない状況。
そして、Q1セッション終わり間近に6号車がコースアウトし、この時点で赤旗中断となってしまい、全車一旦ピットイン。そして、残り3分でQ1が再開された。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」はこの時点で13位にランキングされており、トップタイムは46号車が1分34秒台をマークしている。これをターゲットに関口選手は最後のアタックを開始。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」はセクター1〜2にかけてトップに引けを取らないタイムを刻むが、セクター3でコースアウトを喫してしまい、惜しくも14位という結果に。明日は追い上げを期待する順位となった。
Q2の結果、ポールポジションは23号車「MOTUL AUTECH GT-R」、2位46号車「S Road MOLA GT-R」、3位「ZENT CERUMO RC F」となった。
予選順位
05月31日(日) 14:00〜
天気:晴|路面:ドライ|気温:28度|路温:38度
Po | No | Machine | Driver |
Q1 | Q2 | Diff. | Tire | WH | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A | s | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | R1'35.210 | R1'34.523 | 178.014km/h | MI | 14 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A | s | 本山 哲 柳田 真孝 | R1'34.999 | R1'34.792 | 0.269 | MI | 2 |
3 | 1 | ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | 立川 祐路 平手 晃平 | R1'36.271 | R1'35.683 | 1.160 | BS | 30 |
4 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A | s | 安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ | R1'36.408 | R1'35.711 | 1.188 | BS | 62 |
5 | 37 | KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | R1'35.726 | R1'35.892 | 1.369 | BS | 52 |
6 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | s | 小暮 卓史 武藤 英紀 | R1'36.147 | R1'36.292 | 1.769 | BS | 4 |
7 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | s | 塚越 広大 金石 年弘 | R1'36.269 | R1'36.606 | 2.083 | BS | 10 |
8 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A | s | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | R1'36.089 | R1'36.840 | 2.317 | YH | 16 |
9 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | s | V.リウッツィ 松浦 孝亮 | R1'36.631 | BS | 6 | ||
10 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | s | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | R1'36.942 | MI | 14 | ||
11 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | ジェームス・ロシター 平川 亮 | R1'36.961 | BS | 4 | ||
12 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | R1'37.424 | BS | 26 | ||
13 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | s | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | R1'37.617 | DL | |||
14 | 19 | WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 1'41.401 | YH | 8 | ||
GT500 以上予選通過 | |||||||||
6 | ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG | s | 大嶋 和也 国本 雄資 | BS | 52 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
○車名の後ろのS:シード権車両=シード権車両は、全ての参加条件が満たされている限り決勝レースへの出場が保証される。
Q1: StartTime:14:15'00 FinishTime:14:38'00
赤旗時間:14:28'56〜14:35'00(6分4秒)赤旗後コースオープン:14:35'00
Q2: StartTime:15:08'00 FinishTime:15:20'00
R:コースレコード(従来のレコード 1'38.174)
※No.6(国本 雄資)は、2014 SUPER GT Sporting Regulation 第23条 5. により、当該セッションのタイムを抹消した。
決勝 [SUPER GT IN KYUSHU 300Km]
■06月01日(日)決勝 【8位】
天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:28度/43度>終盤:28度/42度
決勝を迎えた朝は、昨日に引き続き快晴となり、うなだれるような暑さのサーキットに24,000人ものレースファンが訪れた。最高気温は30度を超える暑さとなるが、それ以上に熱いレースファンの熱気がレースに華を添えた。
朝のフリー走行では、予選の雪辱を晴らすかのように関口選手が1分36秒851をマーク。トップタイムを記録し幸先のよいスタートとなった。
そして14時、定刻通りに決勝の幕が上がった。この時点で、15位の6号車が燃料系のトラブルのためピットスタートとなっており、実質14台のマシンがコース上に顔を連ねた。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」のステアリングは関口選手が握り、オープ二ングラップの1コーナーをアウト側から追い上げ、早くも32号車をパスし、13位へ。そして3ラップ目には、18号車を交わし12位へ19号車「WedsSport ADVAN RC F」を押し上げる走りを見せるが、すでに6ラップ目から周回遅れとなる300クラスを挟むレース展開となり順位は入り乱れてくる。
19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る関口選手も数台のライバルと順位を争いながら、300クラスのマシンを交わしながらのレースとなる。そしてポジション争いが激化したきた10ラップ目、39号車に接触してしまい39号車がスピンしてしまう。
これが後にペナルティーの判定を受けてしまい、22ラップ目にはドライブスルーペナルティーを消化し、再びコースへ復帰。
この時点で11位となるが、同じタイミングで、1回目のピットに入ったライバルが2台あり、順位は変わらずとも、後退する結果となる。だが、安定したラップを刻み、36ラップ目に19号車「WedsSport ADVAN RC F」はピットイン。
バトンは関口選手から脇阪選手へと引き継がれ、14位で戦列に復帰するが、37ラップ目にはコースアウトを喫した8号車を交わして13位へ。
そして前を追う脇阪選手は安定したラップタイムでレースを展開していた矢先の46ラップ目、300クラスのマシンが1コーナーのガードレ―ルを突き破るほどのクラッシュをしていまい、その直後には24号車が炎上し、コース脇にマシンを止めた。幸い炎が出るほどの火災ではなかったがこの時点で戦線離脱してしまう。
この2台のトラブルにより、セーフティーカーが導入することに。
前との差を縮める絶好のチャンスとなった19号車「WedsSport ADVAN RC F」を操る脇阪選手は、この時点で12位にポジションを構えることとなるが、前をいく39号車と1号車がセーフティーカーランの途中にピットインし、19号車「WedsSport ADVAN RC F」は10位へ。
その後、レースが再開された56ラップ目に32号車を交わして9位へ躍進する走りを見せる。
だが、脇阪選手は猛追の手を休めることなくレースを展開し、最終ラップに6号車をパスし8位にまで19号車「WedsSport ADVAN RC F」を導きゴールラインをくぐった。
決勝後のコメント
脇阪 寿一選手
今回のレースは色々とありました。関口選手のペナルティーとかもありましたが、本人は反省していましたし、まぁ反省する必要もないのかもしれませんが・・・。相手があることなので・・・。
ピット作業も若干ミスがあったり、僕も細かいミスがあったりしましたが、チーム全体でミスをフォローし合ってミスのでないチームを作っていきたいし、その途中のステップとしていきたいです。僕のスティントは今年初めて少し攻め始めたのかと思います。
前回のレースまではSC後も後ろの車が気になってポジションをキープできるかって感じもありましたが、今回はどんだけ順位を上がられるか?って思いました。それは、タイヤも車も進化しているからだと思いますので、感謝しています。
トラブルも色々ありますが、この先、花が咲けばいいと思うし、ミスが出ないようにして、優勝を狙えるようにバシッと決めたいです。
今回は久しぶりに楽しいレースだったので、感謝しています。
関口 雄飛選手
今回のレースはセーフティーカーが入って寿一さんが決めてくれて8位になれました。セーフティーカーが入らなかったら、ポイント圏外だったと思うので、展開に助けられました
。
予選ではミスもありましたが、決勝ではその悪い流れを断ち切って気持ちを切り替えて臨んだんですが、断ち切れていな部分もありました。
しかし、次のレースでは結果を出せるよう頑張ります。
坂東 正敬監督
全体的にミスが多く、課題の残るレースになりました。ご迷惑をおかけしたチームには深くお詫びいたします。
正直、ここまで気温が高くなるとは思っていなかったのでレース戦略には色々迷いはありました。正直2PITで前に行く作戦も考えていました。寿一選手のスティントはペースが良かったのでピット戦略的にも少し早くピットインさせれば良かったかな?と感じています。
しかし、ポイントはゲットできたので次にうまく繋げていければ良いと思っております。
菅生はこの後もタイヤテストがあるので次回のレースは期待して下さい。今後とも引き続き応援よろしくお願い致します。
決勝順位
10月06日(日) 14:00〜(65Lap)
天気:曇|路面:ドライ|気温:22℃|路温:24℃
Po | No | Machine | Driver |
Time&Diff | Laps | BestLap | Tire | WH |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 1:58'46.067 | 65 | 1'36.895 | MI | 14 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 本山 哲 柳田 真孝 | 5.788 | 65 | 1'37.406 | MI | 2 |
3 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ | 23.285 | 65 | 1'38.048 | BS | 62 |
4 | 37 | KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 23.649 | 65 | 1'38.523 | BS | 52 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | ジェームス・ロシター 平川 亮 | 24.036 | 65 | 1'38.619 | BS | 4 |
6 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 小暮 卓史 武藤 英紀 | 44.576 | 65 | 1'39.069 | BS | 4 |
7 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | 1Lap | 64 | 1'38.774 | MI | 14 |
8 | 19 | WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 1Lap | 64 | 1'39.186 | YH | 8 |
9 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 1Lap | 64 | 1'39.056 | BS | 52 |
10 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 1Lap | 64 | 1'40.107 | DL | |
11 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | 1Lap | 64 | 1'39.223 | BS | 26 |
12 | 1 | ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG | 立川 祐路 平手 晃平 | 1Lap | 64 | 1'37.736 | BS | 30 |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | 19Laps | 46 | 1'39.104 | YH | 16 |
GT500 規定周回数:45 | ||||||||
8 | ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | V.リウッツィ 松浦 孝亮 | 27Laps | 38 | 1'38.548 | BS | 6 | |
17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 塚越 広大 金石 年弘 | 36Laps | 29 | 1'38.968 | BS | 10 |
□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ
□WH=ウェイトハンディキャップ(kg)
□開始時刻 : 14:03'47 終了時刻 : 16:02'33.067
□出走台数:15台/完走台数:13台
□SC導入時刻 15:24'44(48laps) - 15:47'44(56laps)
○決勝ベストラップ: 1'36.895 No.23 MOTUL AUTECH GT-R/松田 次生
※No.19(関口 雄飛) 2014 SUPER GT Sporting Regulation 第27条1 a. (接触行為)により、ドライブスルーペナルティを課した。
※No.1(立川 祐路) 2014 SUPER GT Sporting Regulation 付則3 10. 違反により、決勝結果に30秒を加算する。