2003年AUTOBACS JGTC Round3

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マシンにトラブルが出るも素晴らしいパフォーマンスを演じ
貴重なデータを収集
■予選日:2003年5月25日
■天候:曇り
■車名:ウェッズスポーツCELICA
■監督:坂東正明
■コース:スポーツランド菅生(全長3,704m)
■路面コンディション:ドライ
■観客動員数:48,000人
■ドライバー:青木孝行/田中実
決勝
総合 36位
GT300クラス 20位 63Lap (-12Lap)

 昨日の予選でのうっぷんを晴らすかのように、朝のフリー走行でレーシングプロジェクトバンドウの「ウェッズスポーツCELICA」は素晴らしいパフォーマンスを見せた。走る度にラップタイムを更新し、なんと予選タイムよりも速い1分26秒691のタイムでGT300クラス3位に着け午後の決勝での成績に期待が持たれた。
 午後2時48分スタートが切られると、スタートを担当する青木選手は1台また1台とまだセッティングが決まっていない「ウェッズスポーツCELICA」で徐々に順位を上げていっていた。青木選手は9位まで順位を上げたところで無理がたたったのかS字を抜けたところで思わずスピン!順位を落としてしまった。
 その後、コースに戻った青木選手は、貴重なデータを集めるためにもマシンをいたわりながらなんとか周回を重ね田中選手にステアリングを託した。
 しかし、田中選手にドライバーを交代した直後、フロント左のホイールハブにトラブルが出てしまい緊急ピットインをするが、メカニックがすばやい対応を見せマシンをコースに送り返す事が出来た。
 その後「ウェッズスポーツCELICA」はトップと変わらないタイムで順調に周回を重ね、最後尾ながら完走する事が出来、次戦へ向けた貴重なデータを得る事が出来た。
 デビュー戦で優勝をする事は出来なかったレーシングプロジェクトバンドウの「ウェッズスポーツCELICA」ではあるが、そのマシンのポテンシャルの高さは、チームスタッフはもとより、レース観戦に来ていた大勢の観客にもアピールする事が出来たと思っている。
 次はSARSの影響で中止になったマレーシアの変わりに開催される事になった7月の富士である。1ヶ月以上あるインターバルではあるが、富士でポールtoウィンを狙うレーシングプロジェクトバンドウにとっては短いインターバルになるかもしれないが、スタッフ一同は「ウェッズスポーツCELICA」には、その可能性が十分にあると確信を持ってスポーツランド菅生を後にした。
コメント
坂東監督 坂東監督
「まぁ、少しは速くなったし、シェイクダウンとしては結果を残したかったけど残せなかったのは残念。あたった5番が結果2位だから、抜かなかったとしても3位ぐらいはいけたかなと思うけど。次の富士に向けてスポーツ走行をしてちゃんとセッティングを出して、富士で優勝出来るように準備をして、次回の富士に望みたいと思う。」
青木孝行 青木孝行
「うん、自分のミスですね。車の調子は良くて9位まで追い上げていたんですけど、どうしてもストレートで伸びない分コーナーで無理をしていました。まぁ無理をしてはいけないところで無理をしてしまいました。でも、車は素晴らしいので次回の富士では表彰台の一番高いところに立てるように頑張ります。」
田中実 田中実
「まぁ残念な結果でしたけど、1つ言える事は車にはすごいパフォーマンスがあると言うことですね。この事をチームスタッフ全員が確信が持てた事が今回のレースでの一番の収穫だったと思います。そして、今回のこのレースに車を間に合わせてくれたチームのメカニックとTRDさんには本当に感謝しています。僕が乗った時には、もうレースをするような順位ではありませんでしたがハブのトラブルが直ってからは順調でしたし、きっと勝てると思っています。それよりも今回はスタッフにお疲れさんという気持ちで一杯です。」


決勝リザルト
ポジション カー
No
クラス マシン ドライバー Time/Diff Laps Bestlap Tire WH
1 1 500-1 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1:52'45.096 81 1'19.865 BS 40
2 36 500-2 WOODONE トムススープラ 土屋武士/E.コマス 0'00.082 81 1'20.227 MI 20
3 23 500-3 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 0'24.442 81 1'19.792 BS 50
4 25 500-4 ADVANスープラ 荒 聖治/J.デュフォア 1'06.847 81 1'20.112 YH 10
5 22 500-5 モチュールピットワークGT-R 影山正美/R.ライアン 1'12.981 81 1'20.162 BS 60
6 35 500-6 プロジェクトμエスペリア スープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1lap 80 1'21.401 DL  
7 18 500-7 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1lap 80 1'21.025 BS  
8 64 500-8 Mobil 1 NSX 松田次生/小暮卓史 1lap 80 1'20.524 BS  
9 16 500-9 G'ZOX無限NSX 伊藤大輔/T.コロネル 1lap 80 1'20.651 BS 10
10 38 500-10 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1lap 80 1'20.736 BS 20
11 8 500-11 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 1lap 80 1'21.279 BS 2
12 76 500-12 イエローコーンマクラーレンGTR 五十嵐勇大/田嶋栄一 1lap 80 1'21.403 DL  
13 37 500-13 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥/M.アピチェラ 1lap 80 1'20.605 MI  
14 39 500-14 デンソーサードスープラGT D.シュワガー/織戸 学 2laps 79 1'20.407 YH 30
15 62 500-15 Vemac R&Dダンロップ350R 柴原眞介/密山祥吾 4laps 77 1'22.694 DL  
16 31 300-1 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1:53'13.056 75 1'26.407 BFG 10
17 5 300-2 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 0'02.920 75 1'26.896 YH  
18 7 300-3 雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7 谷口信輝/大井貴之 0'14.294 75 1'27.292 YH 1
19 43 300-4 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 0'31.725 75 1'26.485 BFG 10
20 2 300-5 リニューカー・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明 0'42.981 75 1'27.621 YH 10
21 77 300-6 クスコスバルADVANインプレッサ 小林且雄/谷川達也 0'48.725 75 1'27.795 YH  
22 81 300-7 ダイシンADVANシルビア 星野一樹/植松忠雄 1lap 74 1'27.757 YH  
23 26 300-8 PLUS e タイサン アドバン GT3R 山路慎一/西澤和之 1lap 74 1'27.885 YH 80
24 69 300-9 FK/Massimo ADVANポルシェ 山岸 大/位高 敬 1lap 74 1'28.066 YH  
25 910 300-10 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃/宮川やすお 1lap 74 1'28.617 YH  
26 51 300-11 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 2laps 73 1'29.108 YH  
27 17 300-12 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/長島正興 2laps 73 1'28.916 YH 2
28 24 300-13 EndlessタイサンアドバンGT3R 余郷 敦/浅井亮博 2laps 73 1'28.223 YH 35
29 21 300-14 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康/松本晴彦 3laps 72 1'29.572 DL  
30 9 300-15 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗/筒井克彦 3laps 72 1'28.919 YH 10
31 70 300-16 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/清水 剛 4laps 71 1'29.740 DL  
32 3 300-17 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 4laps 71 1'27.679 YH 50
33 34 300-18 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司 6laps 69 1'27.870 BFG 2
34 111 300-19 ARKTECHダンロップGT3 飯島寛也/芳賀重光 6laps 69 1'30.914 DL 1
35 100 500-16 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 13laps 68 1'19.974 BS 2
36 19 300-20 ウェッズスポーツCELICA 青木孝行/田中 実 12laps 63 1'27.146 YH  
以上完走(GT500:56Laps/GT300:52Laps)
  55 300 ECLIPSE タイサン ADVANバイパー 山田英二/木下隆之 30laps 45 1'26.613 YH  
  15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン 33laps 42 1'28.936 BFG  
  71 300 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 33laps 42 1'27.871 DL  
  12 500 カルソニックスカイライン B.トレルイエ/井出有治 41laps 40 1'20.390 BS 40
  11 300 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/田中哲也 39laps 36 1'26.057 YH 10
  88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 古谷直広/WADA-Q 59laps 22 1'22.835 DL  
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)

スタート 14:48'53 フィニッシュ 16:41'38
参加台数:44台/出走台数:42台/完走台数:36台
ファステストラップ GT500:1'19.792(No.23 本山 哲 3/81)/GT300:1'26.057(No.26 松田秀士 2/24)


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