2003年AUTOBACS JGTC Round8

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わずかに届かず、おしくもポール獲得ならず
■予選日:2003年11月15日
■天候:晴れ
■車名:ウェッズスポーツCELICA
■監督:坂東正明
■コース:鈴鹿サーキット(全長5.807km)
■路面コンディション:ドライ
■観客動員数:14,500人
■ドライバー:青木孝行/田中実
公式予選
予選1回目 総合20位 GT300クラス2位 2分05秒214
予選2回目 総合18位 GT300クラス1位 2分05秒615
予選結果 総合20位 GT300クラス2位 2分05秒214

 今年の全日本GT選手権の最終戦が三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開幕した。ウェッズスポーツ・ウィズ・バンドウにとって長くきびしい戦いの連続であった今年最後の予選、有終の美を飾るためにもポール・ポジションを獲得しようと金曜日の特別スポーツ走行の時間から積極的にセットアップを煮詰めていた。
 迎えた土曜日の予選、今にも泣き出しそうな曇り空、午後の予選の時には雨が降るのではないかと予想するチームも多く、1回目の予選でタイヤを2セット使うのかどうするのかが勝負の分かれ目になりそうな予感もする中、1回目の予選が始まった。GT500の走行時間が終わると青木選手がタイムアタックにコースイン、徐々にタイムをつめ、2分05秒214のタイムを叩き出しGT300のトップに立つ。今日のコンディションから見ても、このタイムはベストに近いと判断し、明日の決勝へ向けてのセッティングをつめるためにGT300の時間の間に田中選手へとドライバーを交代した。しかし、GT300の時間が残り5分となったところで2分04秒879のタイムを出したハセミスポーツのZに逆転を許してしまった。
 奪われたトップの座を奪回するためコースコンディションに合わせてセッティングを若干変更して午後の2回目の予選を迎えようとしていると、突然雨が降り出しコースを濡らした、これで万事休すかと思われたが、雨はすぐに止み、予選が始まるころにはコースもドライの状態に戻り、2セット目のタイヤでの青木選手のアタックが期待された。しかし、思ったよりコースのコンディションは良くなく、思うようにタイムを更新することが出来ず、残念ながら今年3回目のポールポジションを奪うことは出来なかったが、明日の決勝はフロントローからのスタートなので、青木選手と田中選手二人の走りに期待が持たれる。
コメント
坂東監督 坂東監督
「1回目の予選でトップのタイムは5秒後半だと予想していたんですけど、5秒2までタイムを出す事が出来たので、これでポールは間違いないかなと思ったので明日の決勝へ向けてのセットアップを確認するために決勝セットに変えて実をコースに出し、サインガードに戻ったらタイヤを2セット使ったハセミさんのところのZが4秒8というタイムを出していました。この時点で残り時間が5分だったので2セット目を使っても皮むきして終わってしまうので1回目の予選で2セット目のタイヤを使うのは止めました。2回目では雨のためにコンディションの変化があったのでタイムを更新する事が出来ませんでした。Zの4秒8は素晴らしいタイムだけれども5秒2は遅いタイムではないので、明日のレースは十分優勝を狙えると思っています。」
青木孝行 青木孝行
「そうですね。やっぱりトップは取りたかったですね。でもZのタイムはきびしかったかな。結果的には1回目にタイヤを2セット使った方がタイムは出たと思います。2回目は雨のせいでコースコンディションが変わってしまってタイムが出ませんでした。でも明日の決勝でのセッティングは出ているので、頑張って走って勝てればいいと思います。」
田中実 田中実
「優勝に向けて良い流れで来ていると思います。総合力ではうちのチームの方が上だと思いますので優勝を目指して頑張ります。」


予選リザルト
Position Number Class
Position
Machine Driver Session 1 Session 2
1 25 500-1 ADVAN スープラ 荒 聖治/J.デュフォア* R 1'55.340 R 1'55.745
2 38 500-2 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路* R 1'55.737 R 1'56.243
3 23 500-3 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲*/M.クルム R 1'55.865 1'56.717
4 18 500-4 TAKATA童夢NSX 道上 龍*/S.フィリップ R 1'55.889 R 1'56.276
5 22 500-5 モチュールピットワークGT-R 影山正美/R.ライアン* R 1'55.994 R 1'55.899
6 1 500-6 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一*/飯田 章 R 1'55.989 R 1'56.304
7 12 500-7 カルソニックスカイライン B.トレルイエ*/井出有治 R 1'56.239 R 1'56.037
8 64 500-8 Mobil1 NSX 松田次生/A.ロッテラー* R 1'56.170 1'58.625
9 100 500-9 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊* R 1'56.242 1'56.841
10 16 500-10 G'ZOX-NSX 伊藤大輔*/T.コロネル R 1'56.246 1'56.718
11 8 500-11 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘* R 1'56.379 1'58.667
12 39 500-12 デンソーサードスープラGT D.シュワガー*/織戸 学 R 1'56.559 1'56.696
13 36 500-13 WOODONE トムススープラ 土屋武士*/E.コマス 1'56.678 1'59.633
14 37 500-14 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥*/M.アピチェラ 1'56.801 2'00.581
15 35 500-15 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部尚貴*/脇阪薫一 1'56.882 1'57.813
16 62 500-16 VemacR&Dダンロップ350R 柴原眞介*/密山祥吾 1'59.180 1'59.385
17 76 500-17 イエローコーンマクラーレンGTR 清水 剛/田嶋栄一* 1'59.890 2'12.911
18 3 300-1 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ*/柳田真孝 R 2'04.879 R 2'06.225
19 19 300-2 ウェッズスポーツCELICA 青木孝行*/田中 実 R 2'05.214 R 2'05.615
20 55 300-3 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 山田英二*/木下隆之 R 2'05.647 R 2'06.667
21 11 300-4 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/田中哲也* R 2'05.938 R 2'05.816
22 71 300-5 シグマDUNLOPセリカ 澤 圭太*/黒澤治樹 R 2'05.835 2'08.511
23 43 300-6 ARTA Garaiya 新田守男*/高木真一 R 2'07.320 R 2'06.665
24 9 300-7 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗*/筒井克彦 R 2'06.728 2'08.724
25 34 300-8 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司* R 2'06.756 2'10.104
26 17 300-9 Kosei SPIRIT CELICA 松永まさひろ*/長島正興 R 2'07.007 R 2'07.041
27 26 300-10 PLUS e タイサン アドバン GT3R 山路慎一*/西澤和之 R 2'07.269 2'08.056
28 31 300-11 RECKLESS MR-S 佐々木孝太*/後藤 聡 R 2'07.292 2'08.415
29 77 300-12 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也* R 2'07.335 2'09.708
30 5 300-13 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛* R 2'07.530 2'08.268
31 51 300-14 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将* R 2'07.615 3'34.364
32 81 300-15 ダイシンADVANシルビア 星野一樹*/植松忠雄 2'07.805 2'08.676
33 2 300-16 リニューカー・インターリンク・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明* 2'07.923 2'08.200
34 7 300-17 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 大井貴之*/松本晴彦 2'08.331 2'07.967
35 24 300-18 EndlessタイサンADVAN GT3R 余郷 敦*/浅井亮博 2'08.593 2'08.467
36 69 300-19 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 山岸 大*/位高 敬 2'08.548 2'09.661
37 911 300-20 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢一吉/砂子塾長* 2'09.453 2'09.181
38 910 300-21 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃*/宮川やすお 2'10.102 2'09.754
39 15 300-22 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/山野哲也* 2'09.771 2'10.707
40 63 300-23 レイジュン・ダンロップ 320R OSAMU*/中川隆正 2'10.366 2'12.132
41 111 300-24 ARKTECH ADVAN GT3 飯島寛也/芳賀重光* 2'13.727 2'11.843
42 70 300-25 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/和田 博* 2'13.310 2'12.794
以上予選通過(107%=GT500-2'03.742/GT300-2'14.013)
  88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 山西康司*/WADA-Q 2'03.448 2'04.016
予選通過基準タイム(107%) GT500:2'03.742/GT300:2'14.013
R=コースレコード(従来のコースレコード:GT500-1'56.609/GT300-2'07.678)

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)

赤旗中断
公式予選1回目:7分43秒間中断(11:10'17−11:18'00)/5分34秒間中断(11:58'26−12:04'00)
公式予選2回目:7分54秒間中断(15:42'06−15:50'00)

公式予選1回目
No.88 SUZUKA GT300km特別規則書第12条(自動計測装置の装着)違反により、訓戒及び罰金3万円を課した。
No.8, 25, 36, 38, 100 2003年全日本GT選手権統一規則第25条1-2)違反により、訓戒及び罰金3万円を課した。
No.76 国際モータースポーツ競技規則付則H項の違反(赤旗後の追越し)により、ベストラップタイム(1'59.063)を削除した。
No.38 SUZUKA GT300km特別規則書第12条(自動計測装置の装着)違反により、訓戒を課した。
No.34, 911, 70 国際モータースポーツ競技規則付則H項の違反(黄旗区間中のベストラップ)により、訓戒を課した。

No.88は2003年全日本GT選手権統一規則第25条11. により、審査委員会は出走を認めた。スターティンググリッドは当該部門の最後尾とする。
※編集部註)No.88は、第2ドライバー(WADA-Q : 2'04.016)が基準タイムをクリアしていないため。


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