2003年AUTOBACS JGTC Round8

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ウェッズスポーツ・セリカ優勝
今年最後のレースで2勝目をゲット有終の美を飾る
■予選日:2003年11月16日
■天候:晴れ
■車名:ウェッズスポーツCELICA
■監督:坂東正明
■コース:鈴鹿サーキット(全長5.807km)
■路面コンディション:ドライ
■観客動員数:34,000人
■ドライバー:青木孝行/田中実
決勝
総合結果 総合17位 GT300クラス1位 49Lap ベストタイム 2分07秒962

 昨晩雨が降り、決勝の天気が心配されたが、決勝の始まる昼過ぎからは青空が覗き絶好のレース日和になった三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで今年最後の全日本GT選手権のレースが始まった。
 シグナルが青になると予選2番手のウェッズスポーツ・セリカのスタートドライバーを務める青木選手は、トップを走るZに次いで1コーナーに入っていった。順調に周回を進めていたが、バイパーに抜かれて3位に後退してしまう。そして迎えた9周目にS字でパイパーが単独スピン。コース上にマシンを止めてしまった。カンイッパッで接触を免れた青木選手はソフトタイヤを履くZの様子を見ながら安定した走りで周回を重ねていた。チームでは、ピット作戦でZの前に出るためにZがドライバー交代と給油のためにピットに入るタイミングで青木選手をピットインさせるためにドライバー交代と給油の準備をして待っていた。
 25周目、Zがピットに入ったのを見ると青木選手もピットイン。ピット作業の時間が勝敗を決める。ウェッズスポーツ・ウィズ・バンドウのメカニック達はすばやいピット作業でZの前でウェッズスポーツCELICAをコースへと送り出した。その後は、田中選手が安定した走りで徐々にZとの差を広げ、ウェッズスポーツCELICAをチェッカーへと導き、今期2勝目を上げることが出来た。
コメント
坂東監督 坂東監督
「スタートしてZの前に出る事が出来たならば青木でもう少し引っ張る、出る事が出来なかったらZと同じタイミングでピットに入ってピット作業でZの前に出る作戦でした。ピットに入る前は5秒から3秒差をつけられていましたが、メカニック達の素晴らしい作業でZの前に出る事が出来ました。後は実が確実にベストタイムを出しながら安定して走ってくれた。大きなアクシデントもなくレースを終える事が出来たし、ガソリンも計算通りだったし、作戦の通りにレースが出来た。今年、途中からセリカを導入したけれど、2回優勝する事が出来たし、ウェイト・ハンディを背負っても勝てる事が出来た。また、今年2回勝てたのはヨコハマタイヤのエンジニアの方やTRDのエンジン担当者の大変な努力と協力があって勝つ事が出来たので大変感謝しています。そして、チームのメカニックも夜遅くまで頑張ってマシンを仕上げてくれました。その努力に報いるためにも、来年は、初めから勝ってチャンピオンを取れるように頑張りたいと思います。1年間応援ありがとうございました。」
青木孝行 青木孝行
「今回は、監督の采配とチームのメカニックのおかげで勝てたと思います。去年の最終戦もここで勝っているので、ゲンの言いサーキットなんですけど、今年も最後に勝ててセリカの面目を保つことが出来たかなと思います。1年間応援をしていただきありがとうございました。」
田中実 田中実
「感無量です。今年最後のレースでちゃんと勝てて、今回は監督が立てた作戦がばっちり当たって、そしてチームのメカニックさん達がそれに答えて良い仕事をしてくれたと思います。本当に、今回は運良く勝てたとかじゃなく、必然的に勝てたというか、作戦通りに走れて勝てたのは大きな意味があると思います。すかっとした気分で勝てたのに、監督、青木、チームスタッフのみんなに感謝したいと思います。」


決勝リザルト
Position Number Class
Position
Machine Driver Time/Diff Laps BestLap
1 12 500-1 カルソニックスカイライン B.トレルイエ/井出有治 1:46'46.159 52 1'58.201
2 18 500-2 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 0'13.833 52 1'59.307
3 23 500-3 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 0'24.503 52 1'59.707
4 22 500-4 モチュールピットワークGT-R 影山正美/R.ライアン 0'24.620 52 1'59.350
5 100 500-5 RAYBRIG NSX 加藤寛規/光貞秀俊 0'35.086 52 2'00.679
6 8 500-6 ARTA NSX 土屋圭市/金石年弘 0'46.862 52 2'00.507
7 1 500-7 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 0'50.872 52 2'00.888
8 36 500-8 WOODONE トムススープラ 土屋武士/E.コマス 0'51.368 52 2'00.584
9 39 500-9 デンソーサードスープラGT D.シュワガー/織戸 学 1'04.003 52 2'00.744
10 35 500-10 プロジェクトμエスペリアスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'04.439 52 2'01.112
11 16 500-11 G'ZOX-NSX 伊藤大輔/T.コロネル 1'12.477 52 2'00.925
12 64 500-12 Mobil1 NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'14.008 52 2'00.978
13 38 500-13 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1'19.745 52 1'59.788
14 37 500-14 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥/M.アピチェラ 1Laps 51 1'58.612
15 76 500-15 イエローコーンマクラーレンGTR 清水 剛/田嶋栄一 1Laps 51 2'03.065
16 62 500-16 VemacR&Dダンロップ350R 柴原眞介/密山祥吾 2Laps 50 2'02.041
17 19 300-1 ウェッズスポーツCELICA 青木孝行/田中 実 1:48'23.165 49 2'07.962
18 3 300-2 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 0'22.172 49 2'08.389
19 71 300-3 シグマDUNLOPセリカ 澤 圭太/黒澤治樹 1Laps 48 2'10.251
20 81 300-4 ダイシンADVANシルビア 星野一樹/植松忠雄 1Laps 48 2'10.925
21 24 300-5 EndlessタイサンADVAN GT3R 余郷 敦/浅井亮博 1Laps 48 2'10.409
22 7 300-6 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 大井貴之/松本晴彦 1Laps 48 2'11.219
23 5 300-7 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 1Laps 48 2'09.064
24 2 300-8 リニューカー・インターリンク・ベルノ東海NSX 高橋一穂/渡辺 明 1Laps 48 2'11.078
25 26 300-9 PLUS e タイサン アドバン GT3R 山路慎一/西澤和之 1Laps 48 2'09.501
26 910 300-10 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃/宮川やすお 1Laps 48 2'11.930
27 31 300-11 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1Laps 48 2'10.531
28 11 300-12 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/田中哲也 2Laps 47 2'08.252
29 9 300-13 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗/筒井克彦 2Laps 47 2'11.616
30 51 300-14 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史/加藤正将 3Laps 46 2'10.919
31 70 300-15 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/和田 博 3Laps 46 2'14.620
32 911 300-16 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢一吉/砂子塾長 4Laps 45 2'12.026
33 34 300-17 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛/松田晃司 4Laps 45 2'09.590
34 69 300-18 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 山岸 大/位高 敬 4Laps 45 2'11.220
35 111 300-19 ARKTECH ADVAN GT3 飯島寛也/芳賀重光 6Laps 43 2'14.641
36 17 300-20 Kosei SPIRIT CELICA 松永まさひろ/長島正興 8Laps 41 2'11.383
38 43 300 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 15Laps 34 2'08.978
以上完走(GT500:36Laps / GT300:34Laps)
  25 500 ADVAN スープラ 荒 聖治/J.デュフォア 18Laps 34 1'58.948
  63 300 レイジュン・ダンロップ 320R OSAMU/中川隆正 23Laps 26 2'12.475
  77 300 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 25Laps 24 2'10.340
  15 300 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/山野哲也 28Laps 21 2'11.049
  88 500 ノマド ディアブロ JGT-1 山西康司/WADA-Q 32Laps 20 2'05.816
  55 300 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 山田英二/木下隆之 40Laps 9 2'08.459
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)

参加台数:43台/出走台数:43台/完走台数:38台
ファステストラップ GT500:1'58.201(No.12 ブノワ・トレルイエ 2/52)/GT300:2'07.962(No.19 青木孝行 2/49)

No.62 SUZUKA GT300km特別規則書第14条(ピットレーン通過速度)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
No.17 2003年全日本GT選手権統一規則第34条11.の違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。
No.12 井出有治選手の国際モータースポーツ競技規則付則L項違反に対し訓戒及びペナルティポイント1を課した。


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