2025シリーズ開幕
『表彰台が見えていたがアクシデントにより次戦に期待!』

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■ 予選

4 月 12 日(土)予選  天候:晴 コース状況:ドライ
公式予選:GT500 クラス 5位:1:16.724

2025年のSuper GTはマレーシア・セパンでの海外開催が復活し、全8戦の戦いとなる。開幕戦は例年と同じ、岡山国際サーキットでの開催となった。

TEAM WedsSport BANDOHの今年のドライバーラインナップはチーム所属十年目のベテラン 国本雄資選手に、同じく四年目となる 阪口晴南選手とコンビを組み、盤石な体制で一年を戦っていく。

予選形式が一昨年までのノックアウト形式に戻ったが、Q2へ進出出来る台数が8台から10台に増え、Q2進出への窓口が広がり、更にタイヤがQ1とQ2で別のタイヤでアタックを行うようにルールが戻ったため、特にQ2での純粋なタイム争いが激化することが予想された。

午前中の公式練習では、晴れ渡った天候の中、混走時間では8番手タイムを、500クラス占有時間では9番手タイムとなった。国本選手が決勝を見据えて合計26周走り込みデータ取りをし、占有走行も国本選手がタイヤを確認し午前中のセッションは終わった。阪口選手はセットアップを繰り返し、16周走り、ベストラップは1:18.211を出して好調さをアピールすることができた。

午後から予選が始まり、Q1開始時の気温は23℃、路面温度は30℃と暖かいコンディションとなった。

Q1は阪口選手がアタックドライバーで出走、開始早々にコースインし、タイヤを温めていき、6周目に出したタイムが1:17.356。トップと0.199差の5番手となり、Q1突破となった。

Q1の結果は1-16-14-38-19-100-12-3-23-24-(以上、Q1突破)-17-8-64-37-39となりました。

Q2は国本選手が担当。4周目にアタックを開始すると、セッション1でパープルを出すほどの走りでタイムが1:16.724と暫定2位を獲得。その後、各車タイム更新をするものの、トップから0.287秒差の僅差で5番手をもぎ取った。

予選結果は、Q2で今までのコースレコードを塗り替え、1:16.441を出した14号車がポールポジションを奪取、もう一台コースレコードを破った1号車が2番手となる。以下24-100-19-38-23-16-12-3 となった。

明日の決勝は、予報では今夜から降り出す雨の影響がどこまで残るかが鍵となる。各車のタイム差があまりなく、厳しい展開が予想される中、19号車は3列目から表彰台を目指して爆走していきます。皆様のご声援、宜しくお願いいたします。

予選コメント
坂東 正敬 監督

シーズンオフに横浜ゴムと共に課題を常に追求してきた結果がノーウエイトで5位という結果を出してくれました。

もっと上はありますがタイヤに合わせたセットアップを考えたエンジニアそして持ち込みで熱い討論をして決断したタイヤを作ってくださった横浜ゴムさん、なんといってもドライバーの技量に助けられた予選でした。

寒いのが苦手だった雰囲気を結果で表せてよかったです。明日の天候はわかりませんがドライバーを助けられるように全力で開幕戦、戦います。

国本 雄資 選手

結果は5番手でした。
朝から一発の速さが見えており、フィーリング良く走れていた。
シーズンオフにやってきたセットアップやタイヤの開発が上手い方向に言っていると結果以上に感じている。

Q1阪口選手が5番手で終え、Q2でも五番手で終えることができた。

公式テストから悪天候であまり走れていなかったので不安はあったが、予選までに車を仕上げてまとめあげ、良い走りができた。
朝雨が降っていつまで続くかわからない天候だが、良い位置からスタートなので気持ちをしっかり持って追い上げ、ファンのみなさんが盛り上がるレースをしますので、応援よろしくお願いします。

阪口 晴南 選手

岡山開幕戦予選終了しました。
ポジションは5番手を獲得できました。

昨年の開幕戦では、厳しいレースとなったが、このオフのテストでタイヤも車も進化して持ち込むことができ、FPからいい感触があり、予選でグリップもよく5番手からスタートができる。

明日は天候が悪いが、ウェットテストもして開幕戦に望んでいるから、強さを発揮して上位を狙っていきたい。

■ 決勝

4 月 13日(日)決勝 天候:雨/曇 コース状況:ウェット/ドライ
決勝 12位

昨夜未明から降り出した雨は、止むこと無く、決勝スタートはウェットとなる。
天気予報はレース途中で雨が止むということだが、いつ止むか、その時の路面状況がどうなるかで、レースの様相がガラリと変わりそうだ。

レース前11時40分から行われたウオームアップ走行では、かなり雨量が多く、コース上に水たまりができたりして、19号車は車両のチェックに終始し、6周ほど走り、タイムは15番手(1’54.989)となる。

決勝のスタート直前、断続的に強くなったり弱くなったりする雨と、風が強いコースコンディション、更に昨日から気温/路面温度が下がり、13度/15度となっており、どんなレースとなるか予想が難しかった。

スタートドライバーは国本選手。
降雨のため、毎年恒例の岡山県警のパトカーによるパレードランは中止となり、レースは午後1時10分にスタートが切られたが、セーフティカー先導のまま周回を重ねていく事となる。ウォータースクリーンが上がるコース上で各車ウイービングしながらタイヤに熱を加え、いつレーススタートになっても良いよう、静かに進んでいく。
だんだん路面の水量が少なくなり、空が明るくなってきた4周目途中でSCのランプが消え、14号車を先頭として一気に車間が詰まった状態となり、5周目のメインストレートからレースがスタート。
オープニングラップ、19号車は4位から少し間を開けて追いかけようとした最中、19号車後方で500クラスによる多重クラッシュが発生。即座にセーフティカーが入ると、イエローが出され、SC先導で周回するも、その後、赤旗中断となる。19号車の順位は5位のまま。

メインストレートに並んだレースカーがチェックを行い、レース再開となったのは午後1時55分。雨はほぼ上がり、12台となった500クラスのレースカーがSC先導で再スタート。4周のSCランが終わった11周目からレースが再開。
トップ3台から少し離れた24号車が先頭の4位争いに5位の19号車が襲いかかるものの、後ろから3号車にパスされてしまう。さらに、前の3号車から離れてしまい、後続車両が19号車を先頭としたトレイン状態になってしまう。
しかし、14周目に3号車がコースアウトし、グラベルに捕まったため、19号車は5位に。再びSCが入り、SCランとなる。3号車の回収が終了し、17周目にメインストレートで再び隊列を整えると、再びSCラン。19周目にレース再開すると後ろから追撃をくらい、17号車にパスされて6番手に、更に37号車と39号車が追い上げて、20周目に37号車がパスして7番手に。更に39号車との攻防が激しくなる。
22周目に300クラスの車両がコース外に止まったため、3度目のSCが入ることとなった。24周目にレースが再開されるも、27周目に再び雨が降り出してきた。
19号車は一時、背後に迫られた39号車を少しずつ離し始め、さらにペースが上がらない前の24号車に肉薄し、300クラスの集団に追いついた28周目に、300クラスの車両を利用して24号車をパス、6位に上がる。

レースは1/3を周回し、ピットに入り始める車両が出てくる中、34周目に前を走っていた100号車がピットに入ったため、19号車は5位に。
40周目の19号車は5位のまま、トップとの差は約37秒、前の17号車との差は約7秒。レースは折り返しで雨も止んでいるが、路面は乾き始めるまで行かず、スリックでの勝負に踏み切れない段階での周回数2/3でのタイヤ交換が迫っている中、44周目に再び雨が降ってきた。
47周目に17号車が、48周目に37号車がピットに入り、19号車は3位に。半数の車両がすでにピットに入りすべてタイヤがレインタイヤ。300クラスで一部ドライタイヤを履いて走行している車両も出ている中、51周目に19号車がピットに入り、レインタイヤに交換、ドライバーチェンジ・給油を済ませ暫定9位でコース復帰。
最後までピットに入らなかったトップの1号車が52周目にピットに入り、全車1回目のピット終了となり、19号車は9位。全車ウエットタイヤのままとなる。

阪口選手は53周目に8位の100号車をパスして、19号車を8番手に上げる。
300クラスの車両のドライタイヤ装着車とウエットタイヤ装着車とのタイム差が逆転し始めると、19号車は57周目に2度目のピットインを敢行。タイヤをドライに変えて8位でコース復帰する。
その後、各車がドライにタイヤを変え始めて、ドライ/ウェット車両とのピットタイミングで順位が目まぐるしく変わる中、6位を走っていた19号車は64周目に追いついた8号車をパスしようとしたがオーバーランし、コースアウト。復帰はしたが順位は変わらず。再び65周目に相まみえるも最終コーナー手前で8号車と接触。両車そのまま走行を続けられたが、その後66周目で曲がりきれずにコースアウトし、グラベルで止まってしまった。その後、ブレーキから火が出てしまったため、阪口選手は一旦、車から退避。コース外にある消化器を持って消火することができたが、そのままリタイアとなってしまった。
※規定周回数の70%以上なので完走扱いとなりました。

決勝はレース再開の11周目で2位の1号車がトップの14号車をパスすると、2位の14号車、3位の100号車との三つ巴の攻防が続くも、27周目から2位以下を引き離しにかかり、トップを独走。その後、計3度のSCが入ったことで、そのたびに後続の差がなくなるも、それをもろとももせずに、そのままトップでチェッカーを受けることとなりました。
決勝結果は 1-14-39-8-100-37-23-17-64-3-24-19-(以上完走)-38-16-12 となります。

決勝コメント
坂東 正敬 監督

残念な結果となりましたが、気持ちを切り替え、次の富士で表彰台を目指して爆走していきます。

車は久しぶりに攻められる車でした。
だからこそ攻めた結果でした。

皆様の応援、誠にありがとうございました。 詳しくはYOUTUBEで解説します

国本 雄資 選手

前半はウェットスタートから始まり、雨が強い状況から乾いていったレースでした。

雨が強い場面では他車よりも劣っている様子も見られましたが、ポジションをキープし、大幅に遅れることはなかったと思っています。
乾いてからはライバルよりも速い場面もあったと思っています。
厳しいコンディションでしたが、何とかいいペースで走れました。

今回は、タイヤを変えるタイミングがシビアなレースだったと思っていて、後半はドライなのが確定していたので、自分のスティント終わりでドライに変えたかったのですが、難しかったのでウェットで出て行きました。その後のドライに変えるタイミングは完ぺきだったと思います。

ドライのペースも強く、難しいコンディションの中でタイヤのチョイス、作戦、ドライバーはよく戦えたと思います。

テストも踏まえて、今年は良い方向が見えてきたと思いますし、今の流れを突き詰めれば、今年優勝のチャンスはあると思います。 しっかりと準備をして次戦富士に向けて準備をして、いいレースをしたいと思います。

阪口 晴南 選手

決勝リタイアとなってしまいました。

最初はウェットスタートでライバル勢に対して厳しいと思っていたんですけど、国本さんの踏ん張りと、乾いていく中を狙った調整がうまくはまり何とか耐えて頂いて、厳しいながらも順位を落とさず踏ん張り、耐えて頂いたいいスティントでバトンをつないでくれました。

僕は最初にウェットを履いていき、最初はフィーリングが良かったのですが、徐々に路面が渇き、ケアしながら走行をしました。
5〜6周くらいでドライが良いと判断し、タイヤ交換をしました。
最善の策であったと思いますし、チームに感謝です。

6番手でピットアウトして、タイヤも温まり8号車を捉えかかった時に接触し、アームが折れてしまってリタイアとなってしまいました。
ペースもよくチャンスだと思いプッシュを仕掛けた結果ですが、自分のせいで悔しい結果となってしまいました。

タイヤもマシンも戦える状態にはなっていて、ウェットで、ウェイトなしで予選5番手の結果。
決勝途中6位から追い上げられる展開は作れたのは進歩だと思っています。 今シーズンは必ず勝てるように、この悔しさをばねに次に向きたいです。

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