『好調のまま決勝に挑むも2戦連続アクシデントでポイント獲得ならず』

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■ 予選

5 月 3 日(土)予選  天候:晴 コース状況:ドライ
公式予選:GT500 クラス 2位:1:26.212

朝から晴れ渡った富士スピードウェイで開催されるRound.2 FUJI。

決勝が”3時間レース”でサードドライバー登録可能であることから、サードドライバーに、今期 TOYOTA GAZOO RACING リザーブドライバーであり、チームのテスト時に帯同していた小高一斗選手を登録。国本、阪口選手とともに第2戦を戦っていくこととなり、岡山の接触跡もメカニックが直して、富士に乗り込んだ。

午前中の公式練習では、開始早々、阪口選手が7周目に出した1:27.481を出しGT500クラストップタイムを出すと、混走時間帯、そして500クラス占有時間に阪口選手のタイムを上回る車両が出ない中、占有時間の最終周に国本選手がアタックし、阪口選手のタイムを上回る1:27.414を出してトップの座を守り切り、好調さをアピールすることとなった。

午後からの予選。気温19度、路面温度30度とベストコンディションの中、公式練習での好調さが19号車にどう続くか。

Q1のアタックは国本選手。スタート早々に19号車を含めたトヨタ車が数台コースインすると、周回を重ねたうえで、残り2分を切ったあたりでアタックに入り、国本選手は練習走行の好調さをいかんなく発揮し、セクター2とセクター3でパープルを出すほどのアタックを見せ、2位を0.3秒引き離す1:26.490とQ1をトップで突破となる。

Q1の結果は、トップから1秒以内にすべてのマシンが入る激しい展開となり、順位は19-16-38-37-1-39-64-8-3-17-(以上Q1突破)-14-12-100-24-23となりました。

Q2は阪口選手。狙うはポールただ一つ。2周連続のアタックでの一発にかけたタイムはアタック2周目に計測した1:26.212。タイムを更新したものの、その前にトップタイムをだした38号車に0.083秒届かず惜しくも2位となりました。

Q2の結果は、38-19-16-8-3-37-1-39-17-64となりました。

予選コメント
坂東 正敬 監督

明日の決勝はフロントロウからのスタートとなりました。とても満足です。
横浜ゴムの進化によりこの結果を出す事ができました。
スープラの良さと横浜ゴムの良さを決勝で発揮して明日は勝ちたいです。

エンジニアやメカニックのお陰で良いマシンになりました。 明日はチーム一丸となって頑張ります。

■ 決勝

5 月 4日(日)天候:晴 コース状況:ドライ
決勝 14位

頂上に雪冠がはっきり見える富士山の麓の富士スピードウェイで行われる決勝。予選に続き、素晴らしい天候に恵まれた。

去年に引き続き、2回開催されるうちの一つである、3時間のタイムレース。通常の周回数ではなく、ドライバーの乗車時間がレースの2/3を越えてはいけない、2回の給油を含むピットイン義務など戦略はより複雑化するが、チームは表彰台を向けて爆走して行くのみ。

スターティングドライバーは国本選手。気温/路面温度共に24度/38度と予選よりは高いが、レース的には絶好のコンディションとなった。決勝開始のタイヤはBタイヤ(Q2使用タイヤ)となった。

スタートは1分ディレイの14時11分となり、静岡県警の白バイ/パトカーによるパレードラン、そしてフォーメーションラップでの周回を経てレースがスタートを切った。
2番手スタートの19号車はオープニングラップにうまくスタートを切ることができ、ポールの38号車の背後に付いて追撃を開始する。38号車が逃げを打つ中、19号車との差が4周目で2.5秒、10周目で5.2秒離されるが、3番手との差も1.3秒となっている。
トップの38号車が独走状態となり、2位の19号車との差が20周目(30分経過後)で約11秒。300クラスをパスする過程で、後ろの16号車との差が1秒を切る中、2位をキープしている最中、22周目に300クラスの車両が2コーナー手前のグラベルで止まったため、FCYが出ることとなった。23周終わりでFCYが解除される。
FCY解除後に8号車と16号車との3位争いが始まり、そこに39号車も加わり(その後8号車がピットイン)、8号車そして39号車が19号車に追い上げてきた。
30周目頃から、更に3位争いに後ろから26号車が追い上げてきて三つ巴の戦いが始まる中、19号車は、3位以下を引き離しに掛かる。
19号車の後ろの3位争いで蓋をしていた16号車を32周目で39号車がパスすると、2位の19号車に追いつき、34周目から背後に付き、襲いかかってくると35周目の1コーナーの飛び込みで刺されて、19号車は2位の座を明け渡してしまった。
更に、34周目に16号車をパスし、4位に上がった36号車も、19号車に襲いかかり、36号車は1コーナーで19号車をパスし、19号車は4位となった。

更に後ろから追い上げてくる37、14号車が38周目に19号車の背後に近づく中、レース1時間、1/3を迎えて19号車はピットイン。満タン給油を含むフルサービスを受け、ドライバーチェンジ(国本選手から阪口選手に)し暫定9位でコース復帰をする。
ピットアウト後、同一周回でピットに入った16号車との争いが勃発するも42周目に後ろから12号車にパスされて暫定10位。
45周目に全車一回目のピットが終了した段階での19号車の順位は10位だが、前の14号車に追いつくべく争いが勃発するも、53周目の1コーナーの立ち上がりで100号車と接触、11位に後退する。
接触時にタイヤのサイドウォールに傷が入り、スローパンク。53周目に2度目のピットに入らなくてはならなくなり、タイヤを交換してコース復帰するも、1周遅れの15番手となってしまう。
58周目に24号車をパスして14位に。
77周目にて、残り1時間。2回給油義務のピットイン作業がある中、各車ピットに入り始め、順位が目まぐるしく変わる。暫定7位だった19号車も80周目に12号車に、82周目に100号車にパスされて暫定9位に。

86周目に3度目のピットに入り、フルサービスを行い小高選手に交代し、ピットアウト。暫定14位で復帰する。
小高選手は、決勝にて500クラス初めてのレース走行にもかかわらず、残りの周回を無難にまとめ、19号車をゴールまで導き、3時間の長丁場を14位にてチェッカーを受けることとなりました。

レースは、ポールポジションの38号車が序盤から2位以下を引き離し独走状態で3時間の長丁場を制しました。決勝結果は以下の通りです。
38-1-100-12-39-14-37-23-8-16-3-17-64-19-24

次戦は6月のセパンサーキット(マレーシア)ですがシーズン中のテストを良い形にして、表彰台を目標に爆走していきます。皆様の応援、誠にありがとうございました。

決勝コメント
坂東 正敬 監督

不運な接触で、まさかタイヤを傷つけてしまい、余計にピットに入らないといけなくなり勝負権を失う事になりました。
タイヤの進化も感じられた一戦でしたが、結果に繋げる事が出来ず申し訳ございません。

次のテストに向けて準備します。 皆様のご声援、誠にありがとうございました。悔しいしか言葉はありませんが、必ず強い19号車をお見せします。

国本 雄資 選手

不運で結果を残すことが出来ませんでしたが、事前の準備やミーティングを含め、良いレースに感じました。

自分が担当したスタートスティントでは後半にペースダウンしてしまい、そこが今後の課題だと思います。 次戦に良い結果を残せるように集中して引き続き頑張ります。

阪口 晴南 選手

決勝は2スティント目を担当しました。1スティント目に国本さんが特に中盤まで良いペースでポジションをキープし良いスタートを切れました。
私のスティントではアウトラップでライバル勢から出遅れ順位を下げてしまいました。
その後ピークのフィーリングは良く前を追い上げられそうでしたがうまく捉えられず、逆に10周目以降からピックアップに悩まされペースを上げられませんでした。
ペースを上げられない中、他車と競り合いになった際に軽く接触、当たりどころが悪くタイヤをカットしてしまいました。その後タイヤを変えて頂き、レースには復帰しましたがポイント圏内フィッシュを失うスティントとなりました。

2戦連続自分のスティントでレースを失ってしまって悔しい気持ちと、応援してくれている皆さんに申し訳ない気持ちです。 自分に何ができたか、振り返って次のセパン戦では予選決勝とまとめ上げられるように頑張ります。

小高 一斗 選手

3スティント目を担当しました。GT500のデビューレースになりました。
元々の作戦では走る予定ではありませんでしたが、乗る機会を頂いてしっかりとマイレージを稼げてとても良い経験になりました。

今年のセパンから帯同させて頂いてチームが結果を残 すためにマシン、タイヤを良くして行く流れを見てとてもレベルの高いチームだと思いました。
調子も良くなっているので絶対結果が出ると思います。
第3ドライバーとしての立場からしっかりと吸収出来るものは吸収し、少しでもチームが勝利する為に役に立てれば良いなと思います。

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