富士スピードウェイ Round3




富士スピードウェイ Round3 Race


■決勝結果結果

決勝結果:17位

■開催日:2006年5月4日

天 候:
観客動員数:決勝54,300人
監 督:坂東正明


■コース :富士スピードウェイ
(全長4.563km)
路面コンディション:ドライ
車 名:ウェッズスポーツセリカ
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:松田晃司/脇阪薫一
チーム:WedsSportRacingTeam
with BANDOH

<< 決勝 >>
天候:晴れ  路面状況:ドライ  気温:21度  路面温度:31度


 19号車ウェッズスポーツセリカのスタートドライバーは松田選手。17番グリッドからのスタートとなったが、スタート直後の1コーナーではGT500/GT300ともに混雑状態でコースアウトする車も出る中、松田選手は正確なドライビングテクニックで順位を上げていく。そして各Lapで前車との距離を縮め、7位というポジションまで追い上げた。そして、GT500/GT300ともにピットインするマシンが増え始めた32Lap目に6位に浮上する。

 32Lap目にはカウルの故障のため27号車direxiv ADVAN 320Rがピットインを余儀なくされ、これと前後するタイミングで、他車のピットインが目立ち始める。そして同じ頃、GT500/GT300ともに接触やクラッシュ、コースアウトなどがコース内各所で起こった。


 松田選手はこれを巧みにかわし、安全かつ確実にマシンを運ぶ。そしてタイミングに合わせ、松田選手は35Lap目に4位に、36Lap目に3位、38Lap目に2位、そして43Lap目、他車が続々と1回目のピットインする中、19号車ウエッズスポーツセリカは1位に!驚異の追い上げを見せてくれた。その後も2位のマシンにコンマ33秒差を保ったまま、52Lapでピットイン、1位を走り続けたそのステアリングを脇阪選手に預けた。

 そして脇阪選手も順調にLapを重ねるが、路面に落ちた10cm以上の大きなタイヤのかたまりが当たり、フロントガラスを破損してしまう。奇跡的に当たったのがドライバー側では無かったが、助手席側フロントガラスは大きく損傷してしまった。














 ドライバーの判断もあり、ピットに作業に入ることも無くレースは続行され、63Lapで7位、69Lapで6位、70Lapで5位、71Lapで4位と、先ほどのアクシデントなど微塵も感じさせない冷静で鋭い走りで脇阪選手は順位を上げていく。この時点で他車はもう一度タイヤ交換と給油のためにピットインをしなければならないが、今回19号車は1ピット作戦をとっていたのでもうピットインの必要はなく、この作戦がつぼにはまり優勝はもう見えていた。

 しかし73Lap目、突然コース上にて左フロントタイヤが外れてしまったのだ。このアクシデントにより、19号車は緊急ピットイン。傷ついたフロントサスペンションを迅速な作業で修復し、19号車はコース復帰。脇阪選手はゴールに向かい、再びコース上で力強いアタックを展開する。前車を1台パスした後、93Lapで19号車ウェッズスポーツセリカは17番手でチェッカーを受けることとなった。


 決勝 コメント


松田晃司
ドライバー:
松田晃司
 後半戦にポテンシャルアップするためによかれと思っている流れで、富士のテストよりもかなりモディファイを加えた内容のものを盛り込んでレースウィークに入ったんですが、金曜日、土曜日となかなか満足に確認できることが無く、何一つデータというのが無い中で決勝レースを迎えて非常に不安なスタートだったんですけど、チームの作戦である1ストップというところが基本にあって、その作戦通り遂行すればシングルというところが何も無ければ見えてくるだろうし、その中で僕のスティントの前半にそのあたりが何かしらジャンプアップ出来るようなものがあればそこからシングルから優勝圏内というこの目論見の中でひとつだけ信用できるものは1ヶ月前にテストしたタイヤ。それは確認出来てので、タイヤに気を配りながら、感触は悪くなかったので、シャーシのバランスも急場で色々みんなで知恵を振り絞って金曜日と土曜日の流れの中では日曜日のセットが一番いい方向だったってそういう思いをずっと感じながらレースに挑みました。
 スタート切って非常にしんどい多重クラッシュがあったんですが間一髪のところでそれをかわすことができて、危なかったけどこれはご褒美だなぁって思いました。それで、そのときに聞いた順位が11位くらい。もうそこからは自分の身の回りにコースアウトしたりGT500と500がぶつかったりそんなシーンがものすごく多かったものですから、今日のレースではいつか自分にもそういうことがふりかかるんじゃないかって感じながら、そういう危ないシチュエーションのときはそこで1秒落としてでも安全というところを自分はキープしようと、無傷で薫一(選手)に渡すと。そういう思いで。気がついたら周りもピットインしてきて、なんとなく自分の順位が分かって。エンジニアの山中と話していた25周過ぎくらいからタイヤとも燃費とも相談しながら、規定周回数もこなしてそのままピットインし、薫一(選手)に渡し、すぐに薫一(選手)とトップの差を見てそのピットアウトを終えた後に自分でモニターを見て、今日は勝ったぞと思っていたんだけど・・・やっぱりレースはしょうがないね。何か、今日はまだ勝っちゃいけないってそう言われてたのかな。非常に悔しかったです。

脇阪薫一
ドライバー:
脇阪薫一
 岡山で色々苦戦して、セットアップの方向性とかも引き続き今回岡山のレースの流れを引き継いで色々試してここまで来て、金曜日も雨でセッティングの確認が出来なかったりとか、ぶっつけの予選も辛かったし、その後の2回目の予選なんかもトラブルで走れなかったり、非常に今回の富士は勝とうと思って来ているのに決勝日前も非常に色々な状況で辛い状況だったんですけど、土曜日終わってからとか土曜日の朝とかメカニックもスタッフもエンジニアもみんな頑張ってくれていて、車がいい方向に行ったし、今回1ストップの作戦をやろうということで全てのスタッフがその作戦を遂行するべくうまくやれてたと思うし、ほぼ、勝ちというのを確信していたと思います。
 ただ、トラブルが起こって勝てなかったけどそこらへんの流れっていうのが一つ一つやらなきゃいけないことをつぶしてやっていって結果になって、それにトラブルというのはレースにはつきものなので無いときもあればあるときもあるし、今日の結果を僕を含めて一人一人それぞれがまたそれを糧にしていけると思うし、優勝というのを更に全員が今後意識するようにもなるし。結果にはすごく落胆していますけど、今後の材料としては色々いい材料が沢山とれたので、とにかく早く気持ちを切り替えて、次につなげていけたらいいです。

総合結果


■GT300クラス/決勝
2006-05-04 | 天候:晴 | コース:ドライ |富士スピードウェイ:4.563km
決勝レース結果について:GT300クラスは正式結果となっています。
Po. No. Class Pos Machine Driver Time Diff Laps BestLap Tire WH
162300-1WILLCOM ADVAN VEMAC408R柴原 眞介
八木 宏之
3:03'09.1431021'44.761YH
2101300-2TOY STORY Racing MR-S新田 守男
高木 真一
0'18.9301021'45.351MI
314300-3ハンコックエンドレスポルシェ木下 みつひろ
峰尾 恭輔
0'22.4351021'44.646HK
42300-4Privée Zurich・アップル・紫電高橋 一穂
加藤 寛規
0'25.0481021'44.479YH
587300-5トライクジャパン ムルシェ RG-1山西 康司
WADA-Q
0'30.7151021'44.166YH5
646300-6吉兆宝山 DIREZZA Z佐々木 孝太
番場 琢
0'32.0181021'44.431DL30
726300-7トモタイサンエンドレスGT3R山路 慎一
西澤 和之
0'43.1511021'44.806YH
8110300-8TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER松田 秀士
菅  一乗
0'43.9171021'43.878YH20
9777300-9梁山泊 apr MR-S田中 実
大嶋 和也
1Lap1011'44.995MI

+1

1055300-10DHG ADVAN FORD GT光貞 秀俊
池田 大祐
1Lap1011'45.352YH
117300-11雨宮アスパラドリンクRX7山野 哲也
井入 宏之
1Lap1011'45.004YH5
1252300-12プロμ太陽石油KUMHOセリカ竹内 浩典
嵯峨 宏紀
1Lap1011'44.691KH

+2

1313300-13エンドレスアドバンCCI Z影山 正美
藤井 誠暢
2Laps1001'43.478YH25
1447300-14吉兆宝山 DIREZZA Z長島 正興
安田 裕信
3Laps991'45.592DL

+1

1596300-15EBBRO BTEC MAZIORA 350R黒澤 琢弥
黒澤 翼
3Laps991'44.927DL

+1

16111300-16RodeoDrive WAKO'S GT3飯島 寛也
Guts 城内
6Laps961'46.488YH
1719300-17ウェッズスポーツセリカ松田 晃司
脇阪 薫一
9Laps931'45.061YH
1827300-18direxiv ADVAN 320R密山 祥吾
谷口 信輝
12Laps901'43.585YH50
1911300-19JIM CENTER FERRARI DUNLOP田中 哲也
青木 孝行
15Laps871'44.629DL20
2070300-20外車の外国屋アドバンポルシェ石橋 義三
平川 晃
17Laps851'47.239YH
21666300-21ライフワークBOMEXアップル NSX周防 彰悟
山下 潤一郎
19Laps831'48.500YH

+2

以上完走( GT300 : 71Laps )
88300アクティオ ムルシェ RG-1マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
58Laps441'45.288YH35
9300NOMAD ADVAN LeyJun MTOSAMU
田中 勝喜
75Laps271'46.119YH
5300プロμマッハGOGOGO車検320R九州玉中 哲二
筒井 克彦
93Laps91'45.726YH

+2

10300T&G CyberAgent DUNLOP F360ヒロミ
尾本 直史
94Laps81'47.051DL

+2

910300洗剤革命TEAM UEMATSU&石松RSR植松 忠雄
菊池 靖
102Laps0-YH

■GT 500 CLASS/決勝
22006-05-04 | 天候:晴 | コース:ドライ |富士スピードウェイ:4.563km
決勝レース結果について:GT500クラスは暫定結果となっています。
Po. No. Class Pos Machine Driver Time Diff Laps BestLap Tire WH
135500-1BANDAI DIREZZA SC430服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
3:02'12.4451101'35.970DL

+1

26500-2Mobil 1 SC飯田 章
片岡 龍也
0'05.2851101'36.628BS

+1

323500-3XANAVI NISMO Z本山 哲
松田 次生
0'30.9641101'36.668BS10
412500-4カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
星野 一樹
0'33.1641101'37.064BS
525500-5ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学
土屋 武士
0'40.4471101'36.879YH
632500-6EPSON NSXロイック・デュバル
武藤 英紀
0'44.2671101'36.527DL
78500-7ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
0'54.6671101'36.917BS20
836500-8OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
0'55.4361101'36.755BS40
922500-9MOTUL AUTECH Zミハエル・クルム
山本 左近
1'13.8031101'36.992BS30
1024500-10WOODONE ADVAN KONDO Zエリック・コマス
柳田 真孝
1Lap1091'35.641YH

+2

1166500-11triple a サード スープラGTアンドレ・クート
平中 克幸
3Laps1071'35.583BS
123500-12イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝
J.P.デ・オリベイラ
5Laps1051'36.743BS30
以上完走( GT500 : 77Laps)
100500RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
40Laps701'37.179BS50
18500TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
52Laps581'36.111BS90
1500ZENT セルモ SC立川 祐路
高木 虎之介
99Laps111'35.384BS


開始時刻:13:49:23/終了時刻:16:51:35

□参加台数:41台/出走台数:41台/完走台数:33台

□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

□WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)


□Fastest Lap :
GT500 : 1'35.384 (立川 祐路/No.1 ZENT セルモ SC)
GT300 : 1'43.478 (影山 正美/No.13 エンドレスアドバンCCI Z)


※No.36は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第34条11.(ピット作業中のタイヤ交換時)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.36の2ドライバーは、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第29条(一般安全規定)違反により、競技結果に35秒加算のペナルティを課した。

※No.22は、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第34条10.(燃料補給中の作業)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.24の2ドライバーは、本大会特別規則書 第25条3.(ピットレーン速度超過)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.2の1ドライバーは、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第13条3.(使用タイヤ規定)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.110の2ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗区間内減速)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.13の1ドライバーは、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第29条 14.により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.47の1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則L項第4章4.d)(ピット入り口のホワイトラインカット)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.52の2ドライバーは、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章 第34条 2.(ピット作業中のエンジン不停止)違反により、ドライビングスルーペナルティを課した。