富士スピードウェイ Round9 Race





富士スピードウェイ Round9 Race


■決勝結果結果

決勝結果:2位

■開催日:2006年11月05日

天 候:
観客動員数:決勝46,300人
監 督:坂東正明
■コース :富士スピードウェイ
(全長4.563km)
路面コンディション:ドライ
車 名:ウェッズスポーツセリカ
<GT300クラス ゼッケン19>
ドライバー:松田晃司/脇阪薫一
チーム:WedsSportRacingTeam
with BANDOH




<< 決勝 >>
2006年11月05日(日)
天候:晴れ 路面状況:ドライ 気温:21度 路面温度:26度


 午前の走行とは打って変わって気温も路面温度も上昇した決勝レース前。ダミーグリッドに並んだ19号車ウェッズスポーツセリカの前にはポールシッターの車両が居ない。なんとポールポジションを獲得した777号車梁山泊 apr MR-Sがエンジン始動の遅れによってピットからスタートとなったのだ。このアクシデントにより、19号車ウェッズスポーツセリカ松田選手が実質のポールポジションからのスタートとなった。この緊急事態にオフィシャルや競技関係者が状況やスタート手順について松田選手へと入れ替わりで説明にやってくる状況で、スタート担当の松田選手はいつもより緊張の面持ちだった。
 そしてレースが始まった。スタート直後、グリッドを後につける他車はどれも19号車ウェッズスポーツセリカとは全く特性の違う車両ばかりだったため、コース内各所で近づいたり離されたりと、ピット内でモニターを見るメカニック達も目が離せない展開となった。


 前半は接触などなく安定したレース運びで走行していたが15周目、26号車カーチスTOMOタイサンGT3にパスされ、3位まで後退してしまった。28LAP目に前を走る9号車NOMAD ADVAN LeyJun MTが8号車ARTA NSXと接触し、それを避けようと26号車カーチスTOMOタイサンGT3がスピンした。このアクシデントにより、19号車ウェッズスポーツセリカはトップに躍り出る。29LAP目、暫定トップの19号車ウェッズスポーツセリカと、2番手61号車WILLCOM ADVAN VEMAC408Rが同時にピットイン。19号車ウェッズスポーツセリカは松田選手から脇阪選手に交代する。







 タイヤをいたわりながらも無線で他車や後続車両の状況などを細かくピットと連絡を取り合いながら周回を重ねる脇阪選手。途中、マシン内に装着されている油圧ランプが点灯し、少し驚く場面もあったが、点灯しても走行に問題は無かったため、そのまま続行。

 トップの62号車WILLCOM ADVAN VEMAC408Rとピットストップにてリアタイヤのみの交換でピット時間を短縮した101号車TOY STORY Racing MR-Sとともにトップを争うバトルを繰り広げながら周回を重ねていく19号車ウェッズスポーツセリカ脇阪選手。そしてファイナルラップ、最終コーナーを立ち上がったところで突然、62号車WILLCOM ADVAN VEMAC408Rがガス欠でストップ。19号車ウェッズスポーツセリカは62号車WILLCOM ADVAN VEMAC408Rをかわし、2位でチェッカーを受けた。今シーズンの最後を沢山の人に祝福されながら富士スピードウェイ表彰台にて迎える結果となった。



決勝 コメント


松田晃司
ドライバー:
松田晃司
 決勝レースで僕らがチョイスしたのがソフトコンパウンドのタイヤで、このチョイスに関しては監督の決断もあって、僕のスティントのタイヤ次第だと思ったし、僕の序盤での流れがレースを左右するんだと思いました。このタイヤを30LAPの中でもたすことが出来たならそれなりのポジションでいられると。先が見えないスティントだったけど、後に引き返せないし、やるだけやってやると思ってスタートしました。
 2番手にはストレートスピードの速い9番がいて、それをけん制するようにスタートしました。1コーナーではそのままブレーキサイドバイサイドで交錯するようなかたちになって姿勢を乱してしまったが、こんなところでレースを台無しにしてしまっては困ると思い、止まれるスピードまで落として1コーナーを抜けました。焦ることなくこのポジションとタイヤの手ごたえで進めていこうと思いました。3番手の96号車がいたので、タイヤを守るために少ない舵角のラインをとっていましたが、セクター3で抜かれるシーンもありました。このままポジションを下げてしまうのかなということもちらほら頭をよぎりましたが、タイヤを守りながらも勝つためにふんばらなきゃと一度無理して96号車をオーバーテイクしました。
 そこからは自分のペース+αで3〜5LAPとどんどん3番手と間隔を広くしていき、これでタイヤを守るペースに持ち込めました。我々の作戦はタイヤをもたせるということだったので、そこではとにかくタイヤを使わずに落ち着いて無理なく、26号車に先行させました。9号車、26号車が先行していたとしても、今のGTでは2人のドライバーが乗らなくてはいけないので、僕が30LAPで薫一(選手)に変われば9号車26号車には勝てると確信していたので、淡々と走りました。
 25LAPを過ぎたあたりからタイヤの磨耗が厳しく、不安定な状況になってきました。渾身の力で車をコントロールし、ラップタイムを安定させることだけを考えました。そして、9号車がGT500の8号車によってクラッシュする場面を目の前で見て、これでトップだと肌で感じました。前のLAPからタイヤパフォーマンスが落ちてきていたので、監督と相談し、28LAPでピットインし、薫一(選手)ならやってくれるとバトンを託しました。

脇阪薫一
ドライバー:
脇阪薫一
 ストレートが速い車が多く、スタート直後は大変だったと思いますが、相方の松田選手が冷静に運んでくれました。僕に変わったときは、タイヤがもつかもたないか心配だったので、序盤および中盤はタイヤをセーブしながら走りました。だいたい中盤くらいになってくると車の前後バランスが崩れてきてしまいペースが落ちてきてしまうものなのですが、終盤で回復してくるというのが分かっていたので、落ち着いてドライブしました。
 予想通り、残り7LAPくらいでバランスが回復してきたし、タイヤも大丈夫だったので、プッシュして走り始めました。実質2位争いをしていて、前車に追いつくことは出来たんですけど、うちの車と他車では速いところが全く違ったので抜くには至りませんでした。チェッカー目前でトップ車両がスローダウンしていたのが見えました。僕たちのチームも色々と悔しい思いをしてきているので、その車両を見たとき、ラッキーというよりも、同じレースをする人間としてさみしい気持ちになりました。
 2位というポジションになることが出来ましたが、優勝だけを目指していたので、目標を達成することが出来なくて残念だったし、チームには申し訳ないです。

坂東正明
監督:
坂東正明
 今シーズンは残念ながらシリーズチャンピオンを獲得することは出来ませんでしたが、たくさんの応援をいただき、本当に感謝いたしております。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

総合結果


GT300クラス/決勝
2006-11-05 | スタート | 天候:晴れ | コース:ドライ |富士スピードウェイ:4.563km
Po. No. Class Pos Machine Driver Time Diff Laps BestLap Tire WH
15101300-1TOY STORY Racing MR-S新田 守男
高木 真一
1:48'53.200611'44.040MI
1619300-2ウェッズスポーツセリカ松田 晃司
脇阪 薫一
0'00.723611'44.149YH

+1

1713300-3エンドレスアドバンCCI Z影山 正美
藤井 誠暢
0'16.467611'45.056YH35
18777300-4梁山泊 apr MR-S田中 実
大嶋 和也
0'29.337611'43.564MI

+2

1988300-5アクティオ ムルシェ RG-1マルコ・アピチェラ
桧井 保孝
0'33.612611'44.624YH
207300-6雨宮アスパラドリンクRX7山野 哲也
井入 宏之
0'37.431611'44.396YH85
2146300-7吉兆宝山 DIREZZA Z佐々木 孝太
番場 琢
0'39.474611'44.648DL5
2226300-8カーチスTOMOタイサンGT3西澤 和之
山路 慎一
0'51.606611'44.274YH
2387300-9トライクジャパン ムルシェ RG-1山西 康司
和田 久
0'54.395611'45.149YH
2496300-10EBBRO BTEC MAZIORA 350R黒澤 琢弥
黒澤 翼
0'55.244611'44.394DL20
2577300-11クスコスバルADVANインプレッサ小林 且雄
菊地 靖
1'00.041611'44.924YH
262300-12プリヴェチューリッヒ・紫電高橋 一穂
加藤 寛規
1'35.020611'44.908YH100
2761300-13アネブル ADVAN VEMAC320R密山 祥吾
谷口 信輝
1'45.262611'44.813YH70
2862300-14WILLCOM ADVAN VEMAC408R柴原 眞介
黒澤 治樹
1Lap601'44.615YH25
2955300-15DHG ADVAN FORD GT光貞 秀俊
池田 大祐
1Lap601'44.272YH20
3011300-16JIM CENTER FERRARI DUNLOP田中 哲也
青木 孝行
1Lap601'45.032DL25
315300-17プロμマッハGOGOGO車検320R九州玉中 哲二
筒井 克彦
1Lap601'44.419YH

+1

32910300-18洗剤革命 UEMATSU&石松RSR植松 忠雄
阪口 良平
1Lap601'45.243YH
3347300-19吉兆宝山 DIREZZA Z長島 正興
安田 裕信
1Lap601'44.213DL

+1

3414300-20ハンコックエンドレスポルシェ木下 みつひろ
峰尾 恭輔
1Lap601'45.284HK
3552300-21プロμ太陽石油KUMHOセリカ竹内 浩典
嵯峨 宏紀
2Laps591'44.891KH20
3610300-22T&G CyberAgent DUNLOP F360ヒロミ
尾本 直史
2Laps591'45.743DL

+2

37666300-23ライフワークBOMEXアップル NSX周防 彰悟
山下 潤一郎
2Laps591'46.753YH

+2

38170300-24外車の外国屋アドバンポルシェ石橋 義三
高見沢 一吉
3Laps581'48.347YH
39111300-25RodeoDrive WAKO'S GT3飯島 寛也
Guts 城内
11Laps501'46.658YH
規定周回数 GT300 : 42Laps

9300NOMAD ADVAN LeyJun MTOSAMU
田中 勝喜
32Laps291'44.358YH

110300TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER松田 秀士
菅  一乗
53Laps81'44.673YH15

■GT 500 CLASS/決勝
2006-11-05 | スタート | 天候:晴れ | コース:ドライ |富士スピードウェイ:4.563km
Po. No. Class Pos Machine Driver Time Diff Laps BestLap Tire WH
132500-1EPSON NSXロイック・デュバル
武藤 英紀
1:48'06.601661'34.716DL

+2

-25

235500-2BANDAI DIREZZA SC430服部 尚貴
ピーター・ダンブレック
0'32.657661'35.419DL

+1

324500-3WOODONE ADVAN KONDO Z柳田 真孝
荒  聖治
0'32.979661'35.514YH

+2

-25

436500-4OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一
アンドレ・ロッテラー
0'41.777661'36.284BS70
56500-5Mobil 1 SC飯田 章
片岡 龍也
0'41.952661'36.445BS10
622500-6MOTUL AUTECH Zミハエル・クルム
リチャード・ライアン
0'56.842661'36.453BS80
718500-7TAKATA 童夢 NSX道上 龍
小暮 卓史
0'58.341661'37.000BS80

+25

83500-8イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝
J.P・デ・オリベイラ
1'04.784661'35.740BS

+1

+25

925500-9ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学
土屋 武士
1'05.440661'36.319YH

+1

-25

1066500-10triple a サード スープラGTアンドレ・クート
平中 克幸
1'25.568661'36.958BS
1123500-11XANAVI NISMO Z本山 哲
松田 次生
1'32.050661'37.450BS80

+25

1212500-12カルソニック インパル Zブノワ・トレルイエ
星野 一樹
1'34.398661'37.493BS70

+25

13100500-13RAYBRIG NSXセバスチャン・フィリップ
細川 慎弥
1Lap651'36.652BS100

+25

148500-14ARTA NSX伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
2Laps641'36.395BS40

+25

規定周回数 GT500 : 46Laps

1500ZENT セルモ SC立川 祐路
高木 虎之介
65Laps13'11.289BS80

開始時刻:14:03'56/終了時刻:15:52'02.601

□参加台数:42台/出走台数:42台/完走台数:39台

□タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/HK:ハンコック/KH:クムホ/MI:ミシュラン/YH:ヨコハマ

□WH = ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
+25,-25:GT500クラス特別性能調整(kg)


□Fastest Lap :
GT500 : 1'34.716 (L.デュバル/No.32 EPSON NSX)
GT300 : 1'43.564 (大嶋 和也/No.777 梁山泊 apr MR-S)


※No.3-2ドライバー, No.8-2ドライバー, No.55-2ドライバー, No.100-1ドライバーは、
2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章第29条14. 1 (接触行為)により、ドライビングスルーペナルティを課した。

※No.2-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項(黄旗中のコースアウト)違反により、
競技結果に35秒加算のペナルティを課した。

※No.61-1ドライバーは、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.1.2b) (黄旗追い越し)違反により、
競技結果に45秒加算のペナルティを課した。

※No.110-1ドライバーは、2006 SUPER GT Sporting Regulations 第3章第29条14. 2 (他の車両をコースアウト)により、
ドライビングスルーペナルティを課したがリタイアに付き執行留保。